日本画家、東山魁夷の「京洛四季」4点など、名画の誕生地めぐりをテーマにした「日本画聖地巡礼」が11月26日まで、東京・広尾の山種美術館で開かれている。
北海道から沖縄まで49の作品で、美術館にいながら画家たちが実際に訪れ描いた場所「聖地巡礼」の気分を味わえる。
入口で来場者を出迎えるのは奥村土牛の「鳴門」(徳島県鳴門市)。この絵も画家の名前も知らなかった。40人ほどの画家の作品が展示されている会場で、知っていたのは横山大観、東山魁夷、川合玉堂の3人だけだった。
そこで行ったことのある場所の絵を中心に見て回った。奥入瀬、松島、尾瀬、華厳の滝、仁右衛門島、千鳥ヶ淵、渋谷、山中湖、富士山、飛騨、竹生島、京都、奈良、阿蘇、沖縄など、こちらはけっこう多かった。
これらのなかで東山魁夷が京都を題材に桜、緑、紅葉、雪を描いた「京洛四季」4点は一番長い時間眺めた。特に「秋彩」と雪を描いた「年暮る」がよかった。皆さんはどうでしょう。
美術館1階の「Cafe椿では、作品にあわせたオリジナル和菓子が食べられる。
美術館へは恵比寿駅から徒歩10ほど。入場料は大人1400円など。