JTB協定旅館ホテル連盟兵庫支部(今津一也支部長=ホテル金波楼)は11月9日、首都圏誘致宣伝キャラバンとして、シェラトン都ホテル東京(東京都港区)でJTB社員ら対象の観光説明会を開いた。兵庫支部からは同県関係者44人、JTBからは100人を超える社員が参加。観光説明会では、ひょうご観光本部の佐伯公宏専務理事が、「兵庫は五国」をテーマに、各地域の歴史、風土、産業を生かした多彩な体験コンテンツを紹介するほか、各地域の観光大使が地域ならではの魅力をPRした。
冒頭、今津支部長が「キャラバンは2005年から始めた。今年は3月にも実施し、斎藤元彦知事が兵庫県の観光への思いを届けた。今年は皆さまの協力もあり、兵庫DCなどにぎやかになった」とあいさつ。今後に向けては、「東京に限らず、関西でもインバウンドが盛り上がっている。兵庫は、大阪と広島間のもやもやとした場所となっているが、多様な魅力がある兵庫の魅力をJTBと共に発信していきたい」と話した。
観光説明会では、佐伯専務理事が、兵庫県内5つの地域での新たな体験コンテンツとして、①摂津(神戸)「灘の日本酒 酒蔵めぐり試飲ツアー」②播磨「金物のまち『三木』で包丁職人から習う鍛冶屋体験」③但馬「もっと知ろう! 但馬牛(たじまうし)と但馬牛(たじまぎゅう)! 但馬牛の部位別食べ比べ付き」④丹波「日本農業遺産『丹波の黒豆』生産農家ファームツアー」⑤淡路「洲本温泉、南あわじ温泉郷での入浴」―などを披露した。
また、新たな情報発信の場として、兵庫県公式観光サイト「HYOGO!ナビ」や、大阪・関西万博に向けた「ひょうごフィールドパビリオン」専用サイトを案内した。
万博に向けて「フィールドパビリオン」、156コンテンツを用意
このほか、商談会や意見交換会を実施。意見交換会には片山安孝副知事が出席し、「今夏の兵庫DCでは多くの人が訪れた。今は、大阪・関西万博に向けて、県内を一つのパビリオンと見立てた『フィールドパビリオン』と見立て、156コンテンツを用意して発信している」と述べ、兵庫県への誘客を呼び掛けた。
JTB側からは森口浩紀取締役常務執行役員エリアソリューション事業部長が「兵庫県は、万博への準備や神戸空港の国際線のチャーター便の就航に向けての取り組みなど、いろいろな形でお客さまを迎える誘客戦略が確実に進んでいる。人流が戻る中で、国内外の人が兵庫に訪れてもらうための誘客づくりを共にしていく」と送客への貢献を約束した。