リクルートの観光に関する調査・研究、地域振興機関である「じゃらんリサーチセンター」は12月11日、温泉地利用に関するアンケート結果として「じゃらん人気温泉地ランキング2024」を発表した。今回で18回目の実施。全国人気温泉地ランキング(これまでに行ったことのある温泉地のうち「もう一度行ってみたい」温泉地)の1位に「草津温泉」(群馬県)を選出した。草津温泉は全国あこがれの温泉地ランキング(まだ行ったことはないが「一度は行ってみたい」温泉地)と併せて2年ぶりの2冠となった。
同ランキングのアンケートは、旅行サイト「じゃらんnet」で2022年8月から2023年7月までにレジャー目的での宿泊予約などを行った会員を対象にインターネット上で実施。調査期間は2023年8月16~30日で、有効回答数は1万6107人。対象温泉地は、全国の327温泉地(除く東京都・沖縄県)を対象として設定。
草津温泉が2冠、全国人気温泉地ランキングは僅差で箱根温泉から1位を奪還
全国人気温泉地ランキングは、前年の2位の草津温泉が1位(2918票)を奪還し、僅差で「箱根温泉」(神奈川県)が2位(2877票)となった。草津温泉は、全国および関東・甲信越居住者の両方で達成し、2年ぶりの2冠となった。3位は、前年4位だった「道後温泉」(愛媛県)で2187票だった。
じゃらんリサーチセンターの五十嵐大悟研究員は、「草津温泉は、若者需要を見据えつつも全方位に魅力を提供した。宿泊単価はリーズナブルなものが主だが、高価格プランが増えるなど、幅広いプランが提供されている。地域としても湯畑を中心に景観整備を行うなど、周辺地域の開発や混雑緩和のための交通路整備に注力するなど、戦略ある継続的開発は幅広い層の支持につながっている」と説明する。
全国あこがれの温泉地ランキングは、前年のトップ3から変化がなかった。1位が乳頭温泉郷(秋田県)で2592票、2位が草津温泉で2397票、3位が銀山温泉(山形県)で2371票だった。
おすすめしたい穴場温泉地ランキング(これまでに行ったことのある温泉地のうち「おすすめしたい穴場温泉地」の推奨率)は、前年同様に1位が乳頭温泉(前年1位で30.5%)、2位が山鹿・平山温泉(熊本県、同2位で26.8%)だった。3位は、前年15位だった温泉津温泉(島根県)が26.0%で順位を大きく上げた。