ヒューリックホテルマネジメントは12月7日、駐日ブルガリア共和国大使館公認の「ブルガリアフェア」をヒューリックホテルグループであるザ・ゲートホテルシリーズ(東京・雷門・両国)、浅草ビューホテルで始めた。同フェアでは、本場ブルガリアの食材を生かしたメニューを16種用意。駐日ブルガリア共和国特命全権大使であるマリエタ・アラバジエヴァ氏直伝の料理など、日本ではまだ希少なブルガリア共和国の食文化を体験する機会を提供する。12月31日まで。
駐日ブルガリア共和国大使館と文化交流でパートナーシップを締結
ヒューリックホテルマネジメントはこのほど、駐日ブルガリア共和国大使館と文化交流のパートナーシップ協定を締結した。ブルガリア食文化を日本の人々や日本に訪れた海外の人々に提供する。ヒューリックホテルマネジメントは、ブルガリア料理を顧客に提供するほか、おいしさや健康的な面を広く認知してもらうことに努める。駐日ブルガリア共和国大使館は、食文化、歴史について正しく伝え、食材調達、レシピの共有などを通じ、最大限協力する。「両国の友好関係強化のために、食文化交流のみならず、広く活動していきたい」とヒューリックホテルマネジメントの髙橋則孝社長。
ヒューリックはこれまで、さまざまな文化体験を商品化して提供。ブルガリア出身の大相撲の鳴門親方(元大関琴欧州)の協力で実現した「朝稽古見学+ちゃんこプラン」や浅草芸者、能楽師、京都太夫による踊りの観賞などを行っている。
日本では希少なブルガリアの味が楽しめる
同フェアは、日本ではまだ希少なブルガリア共和国の①食事、ワイン(本物の味)②民族衣装(伝統文化への誘い)③クリスマスツリー(ヨーロッパ式)―といった文化を体験する機会を用意。食では、伝統的なパイ料理として朝食やブランチに食べられることが多い「バニッツァ」のほか、ザ・ゲートホテルでは、肉料理「ケバブチェ」やブルガリアのホワイトチーズがかかったフライドポテトなど7種、浅草ビューホテルではヨーグルトソースで味わう「牛ロースのグリル」やブルガリア発祥のガナッシュケーキなど8種が味わえる。
ブルガリアは、東欧に位置して周囲をトルコやギリシャ、ルーマニア、セルビアといった国に囲まれている。ヨーグルト、チーズ、野菜、肉を多用したものが多いことが特徴であるほか、パンが主食であることから、パンにもヨーグルトやチーズ、スープなどと併せて食べられていることが多い。
西浦会長「料理をきっかけにホテルを活性化」
同日には、東京・有楽町の「ザ・ゲートホテル東京」でオープニングセレモニーを開催、マリエタ・アラバジエバ駐日ブルガリア共和国特命全権大使や、鳴戸親方らが出席した。
ヒューリックの西浦三郎会長は、フェアが鳴門部屋の後援会の縁から始まったことを打ち明け、「フェアでは、総料理長が大使館に行き大使に教わったレシピを生かしたメニューを用意している。ブルガリアフェアをきっかけにホテルを活性化していきたい」と語った。
来賓からは、アラバジエヴァ特命全権大使が「来年はブルガリアと日本国の交流が始まった115年、外交関係樹立から85年の都市となる。温泉が多いことや酒造りの伝統、自然が美しいこと、祭りがあることなど、日本とは共通点が多い」とブルガリアと日本の縁を紹介。食に関しては、「ワインづくりは6000千年の歴史がある。ブルガリアはヨーグルトのイメージが強いと思うが、フェアを通じてワインや日本ではなじみがあまりないホワイトチーズなども味わってほしい」と魅力を語った。
鳴門親方は、「ヨーグルト以外にもおいしい食材がたくさんある。フェアを通じてブルガリアの食文化に触れてほしい」と来訪を呼び掛けた。
このほか、アラバジエヴァ特命全権大使や鳴門親方、ホテルの総料理長を交えたトークセッションなどが行われた。総料理長からは「大使からはいろいろと料理をを教わったが、目からうろこだった。皆さんもこれまでには味わったこともないようなおいしい料理を用意している」とフェアへの自信の言葉が発せられた。