海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』を運営する、令和トラベルでブランドやコンテンツなどを担当している向井が、実際に訪れた海外の街を紹介していく連載。ブランディングやカスタマーエクスペリエンスの観点から、個人的に感じたその街の魅力を深掘りしていく。
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ドイツ・ケルンのクリスマスマーケットへ
今や日本でも大人気のクリスマスマーケット。今年は特に東京でも本格的に再開されたことから、足を運んだ人も多いかもしれない。
この記事が公開されるころはすっかりお正月になっていると思うが、2023年の冬、念願のクリスマスマーケットを見に、ドイツへ来た。
ドイツは言わずと知れたクリスマスマーケットの本場。各都市で多様なクリスマスマーケットが開かれている。わたしが訪れたのは、世界遺産のケルン大聖堂で有名な都市、ケルン。
ドイツの西側にあり、ライン川沿いの美しい街。ケルン大聖堂以外にも、ホーエンツォレルン橋やヴァルラーフリヒャルツ美術館、香水の一種「オーデコロン」発祥の地として香水店や香水博物館も有名だ。
ケルン内でもクリスマスマーケットは数カ所で開催されている。エリアごとにコンセプトが異なり、雰囲気が異なるのも面白い。それほど遠くないので、いくつか巡るのもおすすめ。わたしもいくつか実際に行ってみて、その魅力を体感してきた。
多幸感で満たされた空気を吸い込んで
煌めくイルミネーション、巨大なクリスマスツリー、アーティストがクリスマスソングを演奏するステージ、ホットワインやソーセージなどが並ぶお店の数々。キラキラが詰め込まれた場所だが、私がその場で体験して感激したのは、その場に溢れる多幸感だった。
現地の人はファミリーや友人と来て、ホットワインやホットチョコレートを手に、談笑している。観光というより、クリスマスマーケットという場で、会話を楽しんでいるのだ。
立ち話ができるよう、お店の周りには小さなテーブルやカウンターがあったりする。食べ歩きをする人もいれば、そういったカウンターで集まっている人たちも。
THE観光地! という光景をイメージしていたが、流れる空気はむしろ穏やかだった。(といってもわたしからは誰が観光客で誰が現地の方かはわからないのだが...)そのゆるやかな多幸感に包まれることこそ、本場のクリスマスマーケットの魅力なのかもしれないと思ってしまうほどに。
日本とドイツのクリスマスにかける思いの違い
その理由の1つとして、ドイツに来て、クリスマスにかける思いの違いを感じた。街中がクリスマスのイルミネーションでいっぱいで、カフェにはクリスマスソングが流れる。クリスマスイブや当日には、ホテルのスタッフさんや店員さんに「メリークリスマス!」と声をかけられたり、「今日はクリスマスだからね!」と特別サービスをもらったり。
そして特筆すべきこととして、ケルンの多くのクリスマスマーケットはなんと12月23日で終了する*。他都市で開催しているマーケットも12月24日と25日は休みが多い。イブや当日はホリデーなのだ。飲食店やスーパーは26日までお休みなところも多く、街がとても静かになる。噂には聞いていたが、あまりにも日本とギャップがあり驚いてしまった。(*2023年の開催日)
というわけで、クリスマスマーケットを存分に楽しみたい方は、実はクリスマス当日ではなく、もう少し前に来ると良さそうだ。
輝くイルミネーションの中、温かいマグカップを手にもって、大切な人たちと笑顔いっぱいの時間を過ごす。本場のクリスマスマーケットはそんな多幸感溢れる場所。気が早いが、2024年の12月は、ヨーロッパ旅行なんていかがだろうか?
All photo by Manami
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