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「男鹿・真山神社」・永井龍雲 ~音楽(おと)のある東北~第8回 2014年9月6日

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 大晦日になると男鹿半島の集落を練り歩く「なまはげ」。仮面をつけ、藁の衣装をまとった神様の使いです。

なまはげの基なる「真山神社」
なまはげの基なる「真山神社」、長い歴史が感じられる

 しかし、頭に角があるために「」と混同されることがあります。多分、皆さんも「鬼」だと思っていらっしゃることでしょう。

 「なまはげ」は半島内、約80の集落の家々を巡ります。厄払いと同時に、怠け者の生活態度を諭します。これは、恐怖体験を与えているだけと思われがちです。しかし、幼児や子供に対する教育の手段の一つでもあります。

 そして、この伝承の中心となる場所が、真山神社です。国の重要無形文化財ならびにユネスコの無形文化遺産に登録されています。

「泣ぐ子(ご)は居ねがー」「悪い子(ご)は居ねがー」

 男鹿半島を訪れたことがなくとも、ニュースなどで聞いたことがあるフレーズだと思います。大人でも怖いと思う体験、それを体感できるのが真山神社の隣に建っている「男鹿真山伝承館」です。

真山伝承館で行なわれる「なまはげ」体験
真山伝承館で行なわれる「なまはげ」体験

 僕たちも、コンサートのリハーサルの合間に体験しましたが、「怖い」です!(詳細は、ネタバレになるので、語りません)

 今日のステージは、その真山神社です。

 昨年も東北のさまざまな文化的・伝統的な建築物でコンサートを創ってきました。しかし、由緒のある神社仏閣が会場となるのは、シリーズ初のことです。僕たちもかなり神妙となりましたが、演者も緊張したことと思います。それにも増して、宮司さん方がすごく協力的に接してくれたことに感激しました。

熱を感じるコンサート・・・二回目の登場!

 二年目となった「音楽(おと)のある東北」、永井龍雲さんには、昨年に引き続き、二回目のご登場いただきました。斜陽館での初回は、太宰治先生が憑依したかのような、神がかったようなコンサートでした。そして、今年も神様の下でのコンサートです。

まるで薪能のようなコンサート会場
まるで薪能のようなコンサート会場

 かがり火が焚かれ、能舞台がステージです。音楽コンサートが行われると知らない人が見たら、まさしく、薪能です。

 そして、代表曲である「道標(しるべ)ない旅」が披露されるとお客様の中にも口ずさむ方がたくさん。今年も熱狂的なファンの方々が遠近問わず、お越しになっています。

 空の青が龍雲さんの歌をより高く、響き渡らせていました。

 ~♬ 青春を旅する 若者よ 君が歩けば そこに必ず 道はできる ♪~

 9月といえども、残暑厳しい日の野外コンサートは、場所柄もあり、熱の入ったものとなりました。僕たちは、先週の蔵王が雨模様だったので、ずっと天気予報とにらめっこ。この日の晴天は、誰かが「僕は晴れ男だから」などと偉ぶっていたと記憶しています。まさしく、今日は、天晴な青空。透き通り響き渡る龍雲さんのボーカルと交わり合っているようでした。

打ち上げの宴・・・サプライズ発表!?

 コンサートも無事終わり、今宵は男鹿温泉郷でゆっくりとする時間を取ることができました。龍雲さんを交えて、旅行会社の皆さんと宴を催します。

マイク一本とギターで語りかける
マイク一本とギターで語りかける

 男鹿温泉郷は、日本書紀にも綴られている古くからの温泉地です。しかし、温泉の正式な歴史は、1947年からとなります。海水の成分に似て、保温性の高い温泉は、「熱の湯」とも言われます。

 また、水を張った桶に海の幸を入れ、海岸から拾って熱した石を放り込んで煮込む「石焼料理」が有名です。そして、秋田県の日本海側には、名立たる日本酒の蔵元もたくさんあり、反省会は夜遅くまで続きました。

 宴も終わりに近づいた時、今回ご一緒した旅行会社の支店長さん、

「中学校の時に、彼女に初めてプレゼントしたレコードが『道標ない旅』です。なので、ご本人とご一緒に食事ができて、感動しています」と・・・。サプライズ発表、宴は最高潮を迎えました。

ここでも、不思議なご縁が結ばれました。

(つづく)

(これまでの寄稿は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=33

(キャピタルヴィレッジのHPはこちらから) https://www.capital-village.co.jp/

寄稿者 荒木伸泰(あらき・のぶやす) 株式会社キャピタルヴィレッジ 代表取締役

男鹿温泉の名物料理、「石焼料理」~男鹿温泉郷協同組合ホームページより


 

 

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