韓国中西部に位置する忠清南道の公州(こんず)市と扶余(ぷよ)郡を舞台に、韓国最大の歴史文化イベント「2023大百済典」(百済文化祭)が開催される。会期は今年9月23日から10月9日までで、海外からの訪問客を含め、約150万人が見物に訪れると見込まれる。
この地域は、韓国三国時代、高句麗、新羅と覇を競った百済王朝が栄えたの地。また、百済は古代日本ともゆかりが深く、百済の武寧(むりょん)王(在位501~523年)は儒教の五経博士を日本に派遣しているし、世界遺産の栄山里古墳群から発見された武寧王の墓陵からは、日本の高野山のコウヤマキで作られた木棺が出土している。
「2023大百済典」では、百済の歴史や文化を紹介するとともに、現代の韓国のハイテクの粋を集めたデジタルコンテンツのショーやドローン・レザーによる特殊効果満点のマルチ花火ファンタジーショーなどが展開される。