旅行に「お金と時間が掛かる」というイメージを持っている人は意外と多いかもしれません。しかし、近場でリーズナブルに旅行気分が味わえるスポットはたくさんあります。
例えば、「御朱印巡り&ご当地グルメ」を楽しむ旅!
日本には数えきれないくらいの神社仏閣があります。その神社やお寺でしかもらえない御朱印や周辺のご当地グルメをを目的にするだけでワクワクしてきませんか?
そこで、今回は御朱印巡り暦6年の私が「御朱印巡り&ご当地グルメ」第1弾として、「東京十社巡りvo.1&谷中銀座食べ歩き旅」をご紹介します。
東京駅からも距離が近いため、首都圏在住の方はもちろん、遠方から東京観光に行く方にもおすすめです。
【東京十社】
東京十社とは、明治天皇が准勅祭神社として幣帛を捧げられ、東京の鎮護と万民の平安を祈願されたお社のこと
10:00|神田明神からスタート!
「休日にサクッと旅行気分が味わいたい」「食べ歩きやご当地グルメが大好き」そんな方はぜひ参考にしてください。
今日の旅は、「神田明神」からスタートです。JR・東京メトロ各線の御茶ノ水駅から5分ほど歩くと、朱色の立派な隨神門が見えてきます。
一礼して境内に入ると、正面には有形文化財にも登録されている御神殿が出迎えてくださいます。朱色と緑のコントラストが印象的な神田明神は、色鮮やかで立派な拝殿が好きな人好みの神社です。
神田明神の正式名称は「神田神社」。縁結び・商売繁盛・除災厄除けの神様が祭られています。近年はアニメ「ラブライブ」の聖地としても注目を集めており、願掛けから聖地巡礼まで幅広い世代の人が参拝に訪れる人気の神社です。
奇数年の5月には日本三大祭の1つでもある「神田祭」が開催されます。平安時代の装束で500人ほどが町中を歩く「神幸祭」が人気の行事。その迫力を一度は見てみたいものです。
さて、お目当ての御朱印はこちら。
私は力強さを感じるこちらの御朱印をいただきましたが、上記の他にも数種類の御朱印が用意されていました。
敷地内にあるお土産屋さんで和モダン雑貨を眺めた後は、鳥居のすぐ近くの「大國屋治助」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
こちらは、江戸時代から続く老舗の飴屋さん。店頭に並ぶあめは日によって種類が異なります。
手作りでしか味わえないあめをぜひ味わってみてください。
次は、白山神社へ向かいます。
■神田明神→白山神社へ移動
- バス:30分
(徒歩6分「外神田二丁目」バス停から17分乗車「向丘二丁目」バス停下車 徒歩5分)
- 自転車:15分
- 徒歩:45分(約3キロ)
11:30|白山神社を参拝
白山神社は、東京都文京区にある趣のある神社です。ご祭神である菊理姫命が、伊弉諾命と伊弉冊命を仲直りさせたことから、縁結びや復縁にご利益のある神社として人気。他にも、商談成立や開運にもご利益があるそうです。
毎年6月には「文京あじさいまつり」の会場になり、約3000株のあじさいが訪れる人の目を楽しませてくれます。
色味の少ない白山神社と色鮮やかなあじさいのコラボレーションはとても素敵。「このために色味の少ない神社にしたのでは?」とさえ思ってしまうほどです。
あじさいまつり期間中の特定日には「歯ブラシ供養」も行われるとか。その昔、白山神社で修行中の人が歯痛止めの業を成し遂げたことから歯の痛みにご利益がある由縁があり、使い終わった歯ブラシを箱に納め供養することで、歯痛のご利益をいただけるそうです。
御朱印はこちら。
シンプルで力強い御朱印でした。
そろそろおなかがすいてくる時間。次は、谷中銀座商店街へ向かいます。
■白山神社→谷中銀座商店街へ移動
- バス:13分
(徒歩5分「白山上」バス停から5分乗車「千駄木三丁目」バス停下車 徒歩3分)
- 自転車:10分
- 徒歩:23分(約1.6キロ)
12:30|谷中銀座商店街で食べ歩き
谷中銀座商店街は、東京の商店街ランキングでも常に上位に入るほど人気の商店街。昔ながらの個人商店から進化系ジャンルの店まで、全長約170mに約60店舗の店が立ち並びます。
コロッケ・メンチ・いか焼き・せんべいなどのお惣菜系から、かき氷・ドーナツ・モンブラン・あんみつなどのスイーツ系、サクっと立ち飲みができる店までさまざまなジャンルの食べ歩きが楽しめるため、子供からご年配の方まで幅広い年代の人が楽しめます。
個人的なお気に入りはレモンサワーのお店。御朱印巡り&食べ歩きで少し疲れたときに飲む1杯は最高です。
谷中銀座はどこか懐かしさが漂う街並み。近年のレトロブームも相まって、平日休日を問わず多くの人で賑わっています。特に、多くのアニメやドラマにも使われた「夕焼けだんだん」は人気のフォトスポットです。
谷中銀座では「あれもこれもおいしそう!」とついいろいろな物を買ってしまいがちなため、持ち帰り用の袋は必需品です。
お腹が満たされたら、根津神社へ移動しましょう。
■谷中銀座商店街→根津神社へ移動
- バス:11分
- (徒歩4分「千駄木三丁目」バス停から4分乗車「千駄木二丁目」バス停下車 徒歩3分)
- 自転車:4分
- 徒歩:14分(約1キロ)
14:30|根津神社を参拝
根津神社は、本殿・幣殿・拝殿・唐門・西門・透塀・楼門の7棟が国の重要文化財に指定されている立派な神社。縁結び・商売繁盛・合格祈願にご利益があります。
毎年4月にはつつじ祭りが行われ、参拝客の目を楽しませてくれます。願いを叶えてくれるといわれている「カヤの木」や、乙女稲荷まで続く千本鳥居は人気のパワースポットです。
御朱印はこちら。
私がいただいたのは通常の御朱印ですが、つつじ祭りの期間中は、切り絵の特別な御朱印がいただけます。2023年は限定4,000枚が約2週間で終了してしまったほど人気のため、限定御朱印マニアさんはつつじ祭り期間中に訪れてみてはいかがでしょうか?
リーズナブルに楽しめる1日を
今回ご紹介した神社はいずれも拝観料は無料。御朱印は300〜500円程度のため、リーズナブルに1日楽しめます。
移動手段でおすすめしたいのはレンタサイクル。東京都内にはレンタサイクルを借りられるスポットが豊富にあるうえ、電動自転車がメイン。体力に自信のない人でも安心です。
神社は独特の空気が流れています。境内に入ると神社特有の凛とした空気が漂っていて、なんとも言えない清々しい気持ちになれます。感じ方は人それぞれなので、ぜひ、神社の空気を味わって心も体もリフレッシュしてみてください。
寄稿者 岡地綾子(おかじ・あやこ)㈱シニアジョブ・シニアタイムズ編集長