まるで圧迫骨折な端島の各棟建物の姿は、
まるで私の今の姿である。
4年前にまったく同じように、私も圧迫骨折していた。
端島の圧迫骨折は誰も支えられない、
放置という手段しかないだろう。
コルセットさえ島の建物には与えられない。
自然の崩壊に身を任すだけかもしれない。
私は今回、第12胸椎圧迫骨折と診断されて、
数年前に圧迫骨折の時に使っていた鎧のようなコルセットを
装着しなければならなくなりました。
年齢を重ねると完治に時間が掛かりそうです。
あの時は母さん(妻)が
2週間ごとに車で送り迎えしてくれたな。
母さんありがとうね。
今回、母さんは空から見守っていると思っています。
今回は誰も支えてくれない姿は
端島の今の姿に似ているかも知れない。
だから私達も空から端島の姿を
見守るしかないのかもしれない。
(つづく)
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寄稿者 坂本道徳(さかもと・どうとく)
NPO法人
軍艦島を世界遺産にする会 理事長