スキマバイトサービス「タイミー」を提供するタイミーはこのほど、岐阜県下呂市との業務提携に関する協定の締結から1周年を迎え、レポートを公開した。連携以降、スキマバイトの活用が広がり市内の募集人数は約27.3倍に増加。急激な人口減少や、それに伴う労働力不足を解消するため、シニア層や子育て世代へ説明するなど、継続して地域課題の解決につながる取り組みを推進する。
同社は、2023年3月に下呂市と業務提携に関する協定を締結。事業者向けの説明会の開催や広報誌での情報発信などに取り組んできた。
協定締結から1年間で下呂市内のワーカー数はもちろん、事業所数、募集人数も順調に伸⻑している。2024年3月時点にはワーカー数が前年同月比約2.5倍、事業所数が前年同月比約4.4倍、求人の募集人数は約27.3倍となっている。特に宿泊業や飲食業、農業やスーパーにおいてタイミーが活用されており、スキマバイトの働き手が市内の人手不足解消の一助を担っている。2023年8月に開催された下呂温泉まつりでの会場内のゴミ拾いの仕事や、牧場に放たれた牛を山の上から牛舎に返す下牧作業の仕事などでもタイミーが活用されている。
ワーカー数だけでなく事業所数も増加。2024年3月は前年同月比約4.4倍となった。特に宿泊業や農業、飲食業、小売業などの事業所がタイミーを導入している。
下呂市内でタイミーで掲載されている求人の募集人数も増加傾向に。2024年3月には過去最高を記録し、前年同月比では約27.3倍となった。観光シーズンで人手の需要が高まる12月や3月に求人募集が増えている。
下呂市の山内登市長は「この1年間で下呂市内の登録事業者数・ワーカー数は共に増加しており、スキマ時間で気軽に働くことができる仕組みが徐々に定着してきている」と取り組みを評価する。
今後は、引き続き事業者向けに説明会を実施するほか、6月には下呂市内で女性が活躍できる環境づくりに取り組むNPO法人みらいろと連携し、住⺠向けのセミナーを開催予定。また、地方で「はたらく」体験を通じて、第二の故郷を見つけられるサービス「タイミートラベル」も活用し、市外からの関係人口創出と移住・定住を目的とした取り組みも実施していく。さらには、シニアや子育て世代を対象とした取り組みの展開も検討していく。