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2024年上半期の韓国旅行事情 ~若者、グルメ、ビューティーが人気ワード~

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 2024年、韓国への旅行需要は本格的に回復しています。われわれは、昨年からグルメをテーマとした旅や、男性向けコンテンツの開発・提供を進めています。また、回復半ばではありますが、修学旅行や企業におけるインセンティブツアーの支援にも力を入れています。今年は、2019年の訪韓日本人327万人を上回る数値を目標として掲げています。下期に向けては、多くの人に来韓していただけるよう誘客への取り組みをさらに推進してまいります。

 上半期は、円安の影響が大きく全般的に海外旅行需要回復が伸び悩む中、長距離方面より韓国や台湾など比較的近い国を訪れる傾向にあります。  一方、円安の効果で多くの韓国人が日本を訪れていることから、飛行機の客の多くを韓国人が占め、日本人が航空座席を取ることが難しくなっている現状もあります。航空座席数はコロナ前の水準まで回復しましたが、 今後、コロナ禍を経て旅行需要が拡大することを鑑みると、航空便数の座席の増加 また、日本側で事前に座席確保ができるよう、韓国旅行への関心が持続するよう喚起する必要があります。

北村韓屋村
北村韓屋村(写真提供:韓国観光公社)

ビューティー関連への関心・消費が高い

 韓国を訪れる日本人客は、コロナ禍前と同じく若者が中心です。20、30代の女性は全体の35%をも占めています。過去を振り返ると、韓国ドラマのロケ地を団体で巡る中年女性が多い時代もありましたが、昨今では若い女性やカップルが個人、友達同士でK-POPや美容を目的に訪れることが増えています。最近、カード会社の利用実績を覗きましたが、日本人における韓国国内での消費の多くはビューティー関連でした。韓国コスメなど、美容関連への人気はしばらく続きそうです。現在、弊社では日本の主力クレジットカードブランドと共同で日本人の訪韓旅行を促進するキャンペーンを行っておりますが、コスメ関連の売り上げがキャンペーン前と比較すると圧倒的な伸びを示しており、性別・年齢にかかわらず韓国ビューティへの関心が高いということを実感することができました。

 日本人が訪れている都市は、コロナ禍前と変わらず、ソウルが圧倒的に人気です。コロナ禍で一時活気を失った明洞が復活したほか、新たなトレンドの地としてカフェやショップ、アートギャラリーが立ち並ぶ聖水洞(ソンスドン)などに人が集っています。以前は、中国人観光客も多数訪れていましたが、最近は東南アジアからの旅行客が増えるなど、来訪者の多様化が進んでいます。ソウルを中心として回復した訪韓需要を地方都市に分散させることも今後の課題です。

新名所として地方に注目

 次に、韓国の若者の行動について紹介します。最近では、桜など花の名所への人気が高まっています。以前は花の名所と言えば、慶州(キョンジュ)や金海(キメ)など決まった名所がありましたが、今の若者はインスタグラムなどSNSに花の名所がアップされると、同じ場所で写真を撮影したいと感じれば、たとえ地方であっても足を運んでいます。例えば、最近世界文化遺産として登録された伽耶時代の古墳群がある慶尚南道咸安(ハマン)では、「落火(ナッカ)ノリ」という、火祭りが毎年開催されています。炭を入れて巻いた縄を川の上にかけ火をつけると、時間をかけて少しずつ燃えながら火花が上がる美しい光景を見ることができるイベントです。BTSのMVでも紹介されたイベントなのですが、韓国内で注目される新しい観光名所として注目されており、「落火ノリ」開かれる5月には、多くの国内観光客が咸安という地方都市を訪れています。SNSなどを通して、海外にも少しずつ広まっている状況ですが、このように韓国の地方都市でも若い世代が好むような魅力的なコンテンツが増え、ソウルを何度も訪れているリピーターには新しい観光魅力として地方都市に注目していただければと思います。

咸安ハマン韓国伝統花火
咸安ハマン韓国伝統花火(写真提供:韓国観光公社)

企業インセンティブ旅行などの回復に向けた施策

 コロナ禍 以降、企業インセンティブ旅行などの需要も海外方面に拡大しています。弊社では、企業の団体海外旅行を韓国に誘致するため、人数に合わせて様々な支援を行っています。記念品を提供するほか、晩さん会の支援など、さまざまな支援をしています。日本の関係機関と協力し、旅行会社や企業を対象にした韓国インセンティブ旅行説明会も開催しています。弊社だけでなく、韓国内の各自治体でも外国人団体誘致に向けた施策を行っており、去年は外国人観光客約3000人が仁川(インチョン)を訪れ、チメク(チキンとビール)を楽しむパーティが開かれたりしました。

 韓国は、日本から一番近い国です。国内旅行の感覚で海外を楽しめることはもちろん、安全な国です。ソウルの街は、夜に歩いても問題なく楽しめます。K-POP、韓国グルメ以外にも、公演鑑賞、伝統市場の散策などさまざまな体験ができます。韓国観光公社の公式サイト「Visit Korea」(https://japanese.visitkorea.or.kr/svc/main/index.do)には、たくさんの情報を掲載しております。ぜひ韓国を次の旅の目的地としてご検討ください。

寄稿者 韓国観光公社 東京支社

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