新型コロナ5類移行が旅行意向に与える影響
今年の5月8日に新型コロナが5類にひき下げとなりました。気温上昇と相まって、道行く人たちの顔からもマスクが消えつつあります。私も最近はほとんどしなくなりました。少しずつ、日常が以前に戻っているのを感じます。一方、私たちが関わる“旅行”への影響はどうでしょうか。
ゆこゆこが4月に40代以上のゆこゆこネット会員に行った「新型コロナ5類移行に伴う、今後の旅行に関するアンケート」調査によると、新型コロナ流行以降は旅行に行っていない方のうち80%が「コロナ5類移行をきっかけに旅行に行きたくなった」ことが明らかになりました。理由は「ずっと家に引きこもっていたので、温泉にでも行きたい」「少々安心して出かけられるようになったから」など、どれ頷けるものばかり。
また、新型コロナ5類移行の決定を受け「旅行を再開したくなった」「ややしたくなった」と回答した方に対し、いつごろから再開したいか尋ねたところ、「年内には旅行を再開したい」という方が88%にのぼりました。この調査からもこの度の5類移行が、コロナ禍で旅行を控えていた層の旅行リベンジ意向の後押しとなっていることが伺えます。
もっとも継続を希望する感染症対策は「客室内の除菌清掃」
一方、宿泊施設や観光施設での感染症対策の継続について尋ねると、91%の方が継続を希望しているという結果が出ました。
もっとも継続を希望する感染症対策は「客室内の除菌清掃」で、次に「スタッフのマスク着用」、「館内共用エリアの換気」と続きました。
「客室内の除菌清掃」を一番継続してほしいと答えた理由は「一番長くいる所だから」、「マスクを外せる唯一の場所」などが挙がりました。
これらの調査の結果から、新型コロナの5類引き下げが旅行意欲の高まりを後押しする一方で、ご自身が必要とする感染症対策を取りながら、新しい「自由な旅行」のスタイルが確立されつつあることが示唆されました。
5類移行後迎える初めての夏
全国旅行支援などの観光需要喚起策は落ち着きつつありますが、弊社がお客様に行ったお電話での聞き取り調査によると、「割引がなく価格が以前より上がっていても、旅行に行きたい」というお声が多くありました。実際、5類移行した5月8日以降、宿泊予約サイト「ゆこゆこネット」では、夏休み関連の特集のWebページ閲覧数が大幅に上昇しています。
今年の夏はマスクを外して旅行ができるので、ここ数年のコロナ禍の夏と比較すると幾分かは過ごしやすくなりそうです。私も夏休みには家族旅行を計画しています。皆さまも、良い夏休みを!
寄稿者 高野亜理沙(たかの・ありさ)ゆこゆこホールディングス㈱広報/温泉ソムリエ