私と妻(先に旅立った裕美子さん)の結婚の条件は「端島」の思い出を唯一かたれるから。それが結婚の一因ではあった。もちろん、不思議な家内との四角関係はあったにしろ、端島への思いはあった。
もし、家内が生きてこの番組を一緒に見ていたらツッコミどころばかりで、笑いころげでていただろうな。
端島の風景を再現してくれてありがとう。あの日の2人の思い出がよみがえる。ただ一緒に見たかったなぁ。
海に眠るダイヤモンド
毎週、軍艦島のドラマがあります。
今年8月15日に端島の海に家内を海洋散骨し家内が住んでいたアパートの部屋に祈りを捧げ、私が住んでいた部屋には今年亡くなった母親にも祈りを捧げました。まさに、海に眠るダイヤモンドは私の宝です。端島(軍艦島)が墓標です。
ドラマの何処かに私や家内の幼い姿があるかもしれませんね。
そのような風景を過去の記憶として、多くの端島島民は想像しながら日曜日を待っているのかもしれない。
(つづく)
これまでの寄稿は、こちらから (https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=21)
寄稿者 坂本道徳(さかもと・どうとく) NPO法人 軍艦島を世界遺産にする会 理事長