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世界遺産〝早池峰大償神楽〟を通って習う「通い神楽塾」を開講

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 花巻温泉(岩手県花巻市)はこのほど、ユネスコ無形文化遺産「早池峰神楽(大償神楽)」の直接指導が受けられる「通い神楽塾」を開講した。初級、中級稽古を11、12月に用意。民俗芸能の演者としての立場で、伝統文化に関われる貴重な貴重な機会を提供する。

 岩手県花巻市大迫町内川目地区の中の大償地区に伝承する「大償神楽」は、岳(たけ)神楽と並び「早池峰(はやちね)神楽」としてユネスコ無形文化遺産に登録されている。花巻市内では、毎月「神楽の日」という神楽公演があるほど神楽文化が地域に根付いている。

 通い神楽塾は、アクティビティ予約サイト「VELTRA(ベルトラ)」で発売。大償神楽の現役神楽衆から直接指導を受けられる体験コンテンツとなっている。初級、中級の2段階レベル別で設定。初めての人は初級稽古がおすすめで、さらに芸を深めたい場合は中級稽古にステップアップできる。また、稽古参加者には、「通い手帳」を提供。自身の学びを書き記したり、神楽衆からのコメントをもらえる。さらに、神楽衆の一員となった気分で稽古に臨める。

 料金は、初級が大人1人1万円、中級が同1万5000円。集合・解散は、現役の神楽衆の稽古場でもある神楽の館。設定日は、初級が11月16日(初回は11月1日〈終了〉)、中級が11月23、30日。予約はベルトラ(https://www.veltra.com/jp/japan/iwate/a/190051)から。

レベル別指導

初級者向け稽古

 大償神楽の基礎知識を座学で学ぶことからスタート。大償神楽をとりまく歴史や環境について、知識を習得する。その後、地域の子どもから大人まで幅広くなじみのある「しんがく」という演目の舞を稽古する。

【日程】
2024年11月1、16日
【スケジュール】
13:00 神楽の館に集合
13:05 オリエンテーション (10分)
13:15 座学「大償神楽の基礎知識」 (30分)
13:45 「しんがく」の舞の稽古(全体稽古後、個別指導・休憩適宜) (105分)
15:30 初級稽古終了・解散

中級者向け稽古

 「しんがく」の舞の振り返りの後、ステップアップした演目「三番叟」を稽古。2024年12月7日に設定されている「成果発表会」も参加できる。

【日程】
2024年11月23、30日
【スケジュール】
13:00 神楽の館に集合
13:15 「しんがく」の舞の稽古(初級稽古の続き) (45分)
14:00 「三番叟」の舞の稽古 (105分)
15:45 稽古の総括(通い神楽手帳の作成・交付) (15分)
16:00 中級稽古終了・解散

神楽の館
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