学び・つながる観光産業メディア

産業や人への投資で地域活性化、石川県加賀市とアップフロントグループが包括連携協定

コメント

 石川県加賀市(宮元陸市長)と複数の芸能プロダクションやレーベルを抱えるアップフロントグループ(山﨑直樹会長、瀬戸由紀男社長)は12月12日、地域創生のさらなる促進に向けた包括連携協定を東京都内で締結した。加賀市がエンターテインメントを生業とする企業と協定を結ぶのは初めて。市の魅力発信や観光・産業振興の活性化、加賀市の戦略の柱である「産業への投資」を強化するとともに、「人への投資」として人材交流による人の育成にも寄与する。

 包括連携協定は、双方が有する資源を有効に活用しながら地域が有する課題の解決に向けて協働し、地域の活性化と地方創生を図ることが目的。

 アップフロントグループの関連会社には、歌手として活躍する堀内孝雄さんやアイドルグループ「モーニング娘。’24」などが所属。加賀市とアップフロントグループは今後、アップフロントグループの歌手やアイドルを起用したイベントを開催しながら、加賀市の魅力を発信する。2025年4月には、加賀市出身の中山夏月姫さんが所属するアイドルグループ「OCHA NORMA(オチャ ノーマ)」によるコンサートが加賀市文化会館で開かれる。

締結式の様子(左から宮元市長、中山さん、西口社長)
締結式の様子(左から宮元市長、中山さん、西口社長)

コンサートなどイベントでPR、誘客へとつなげる

 同日に開かれた締結式では、宮元市長が「新しい試みとなる。北陸新幹線の延伸など話題が多い昨今だが、コンサートなどイベントを通じて、全国に加賀市の魅力を知ってもらいたい」とあいさつした。

 アップフロントグル―プの関連会社であるアップフロントプロモーションの西口猛社長は「自治体とは岡山県の備前市に続いて2つめの連携となる。備前市ではコンサート自体がふるさと納税の返礼品ともなるなど、観光、誘客につながった。加賀市とは2018年からスタンプラリーなど連携した取り組みは行ってきた。共に地域の魅力発信に寄与していく」と語った。今後は、伝統工芸品などの物産品のEC販売なども検討していく。

 OCHA NORMAの中山さんは、「大好きな地元をたくさんの人が知り、好きになってもらえるよう頑張る」と地元愛を語りながら、地元の魅力として、加賀市内の温泉を挙げた。

取材 ツーリズムメディアサービス編集部

/
/

会員登録をして記事にコメントをしてみましょう

おすすめ記事

/
/
/
/
/
/