ファッションとデザインをテーマにした国内最大級のクリエイティブフェスティバル「Tokyo Creative Salon 2025(TCS 2025)」 が3月13-30日の18日間、日本橋、丸の内、六本木など10の会場で開かれる。
東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ミラノの5都市の居住者を対象にした2024年の調査で、「最もクリエイティブ(創造的・独創的)だと思う都市」は2年連続で1位ニューヨーク、2位東京、3位パリの順だった。
一方、パリやミラノは約8割、ニューヨークでは約7割が「自分のことをクリエイティブ(創造的)だと思う」と回答しているのに対し、東京は3割に満たない結果だった。
イベントはファッションやアート、デザイン、テクノロジーなど、さまざまな分野のクリエイティブ産業を結びつけ、国内外に東京の文化発信力をアピールすることが目的。参加エリアごとに異なるテーマを設定し、展示やインスタレーション、トークイベント、ワークショップなどを行い、都市全体が創造の場となり新たなアイデアやビジネスの機会を生み出すことに期待している。
TCS 2025は、日本橋・丸の内・銀座・渋谷・原宿・六本木などで同時開催され、それぞれの地域の特色を生かした企画が実施される。このうち日本橋エリアでは、伝統工芸と革新をテーマにした「Tokyo Creative Salon Nihonbashi 2025(TCS日本橋)」が3月13-30日、開催される。今年のテーマは「Nihonbashi Open Craft」。日本橋に息づくクラフト(手工芸)を多角的に紹介し、伝統と革新が交差する街の魅力を体感できるプログラムが展開される。
特に、職人の技術や素材にフォーカスし、展示やワークショップを通じてその価値を発信するほか、日本橋三井タワー1階のアトリウムには、「Open Craft Park」が登場し、日本橋ならではのモチーフを取り入れた約50点のこいのぼりインスタレーションが展示される。
また、和紙漉きや染物、ガラス細工などのワークショップも実施され、来場者は伝統工芸の一端を体験できる。