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塩原温泉雪景色 4回の入浴と、300メートルだけの滞在

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 たまにはどこかに行かなきゃという気持ちで、なんとなく栃木県塩原温泉で1泊してきた。前日に楽天トラベルで塩原温泉ホテルおおるりを予約した。

 閑散期の平日だからだろう、楽天トラベルには2食付きで7000~8000円台が3軒ほどあって、そのなかからおおるりを選んだ。1軒は夕飯が弁当で、もう1軒は伊東園グループで、こちらには他の温泉地で何度か泊まっている。

 コロナの頃の2021年、「東日本を中心に12の旅館ホテルを経営するおおるりグループ(栃木県日光市)は8月30日、2軒を除き10軒を閉館した。コロナ禍の影響としている。営業を続けているのはホテルおおるり(栃木県塩原温泉)とホテルニュー紅葉(群馬県草津温泉)の2施設」という記事を書いた。今は鬼怒川温泉ホテルニューおおるりを加えた3軒が営業している。

 行き先はどこでもよかったから、草津温泉のおおるりも検索してみたら、こちらは1万数千円だった。値段の差は地域の人気の差だろうか。

 東日本で格安旅館チェーンと言えば、おおるり、伊東園ホテル、大江戸温泉物語あたりの印象があったけど、最近、大江戸温泉物語はプレミアムブランドをつくるなど、少し路線を変更しているようにも見える。

 無料送迎が人気だったおおるりグループは、3軒になった今も無料送迎を続けていて、それを利用した。JR小山駅12時30分発、栃木駅を経由してホテルまで2時間ほどだった。東北道にも乗り、途中休憩もあった。

部屋からの景色。屋根群は貸切温泉

 晴天の東京を出発し、バスが塩原温泉が近づくと曇り空になり、やがて雪になって驚いた。なんとなくの目的地選びだったから雪のことを忘れていた。塩原温泉の少し奥には、行ったこともあるハンターマウンテン塩原スキー場があるわけだし、この季節、雪があって当たり前だった。

露天じゃなくても、貸し切りじゃなくてもいい

 部屋から雪景色を眺め、まずは内湯の大浴場で入浴。風呂からあがると、バスの運転手さんが階段に掃除機をかけていた。「なんでもするんですね」「なんでもしますよ」と会話した。

 部屋で少し休憩してから、宿泊にセットされていた予約制の貸し切り露天風呂で入浴した。風呂の貸し切りを望んではいない。誰かほかの客がいたほうが、会話もできて楽しいことが多いから。

入らなかった露天風呂

 夕飯は17時30分~19時30分と早いけど、別に不都合はない。ありきたりのビュッフェで、保温プレートがうまく機能していなかったりしたけど、食にうるさい方じゃないし、ワンドリンク込みで料金を考えても文句はない。ただ、これまで何度か泊まっている、ホテル伊東園グループの食事を見直した。

 寝る前にもう1度、内湯の大浴場に浸かった。露天風呂もあったけど、内湯に満足していた。いい温泉だった。

 翌朝の朝食後、9時30分のチェックアウト時間前に、4回目の入浴をした。文脈と関係ないけど、接したスタッフは、みなさん感じがよかった。

カフェで1時間滞在作戦は不発に

 帰りは箒川沿いの遊歩道をハイキングしながら、時間の合うバス停で路線バスに乗るつもりだったけど、雪道でそうもいかないことが分かった。だからといって9時30分発の送迎バスに乗ってしまったら、塩原温泉に来てホテルにしかいなかったことになる。

ホテルと送迎バス

 チェックアウト後、せめて1~2時間ほどでもホテルの外で過ごそうと、箒川に向かって雪道を下り、5分ほどのところにある塩原温泉観光協会に向かった。カフェでホットカフェオレを飲みながら、箒川の雪景色を眺めて過ごす作戦で、朝食会場で無料のコーヒーをスキップしていた。

 ところがカフェは開店は10時で、まだ30分ほどあったから帰ることにした。スタッフに那須塩原行きの路線バスの時刻を尋ねると9時30分発があって、あと3分ほど。「バスターミナルまで50メートルくらいだから、十分間に合いますよ」。

 塩原温泉では4回温泉に入り、温泉街の滞在はホテルからバスターミナルまでの300メートルほどだった。

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