新潟県柏崎市の「大崎雪割草の里」が3月8日から4月6日まで開園する。約30万株の雪割草が群生し、3月中旬から下旬にかけて見頃を迎える。丘陵地の遊歩道から、色とりどりの花を楽しめる。
雪割草は新潟県の県の草花であり、厳しい冬を乗り越えて毎年春に開花する。同園では地域住民で構成される「大崎雪割草保存会」が34年にわたり保護・育成に取り組んできた。約3.5ヘクタールの園内には、日本海から吹きつける強い風や豪雪に耐えながら成長した雪割草が広がる。
開園期間中の3月15・16日、22・23日の4日間には「大崎雪割草マルシェ」が開催される。会場となるイベント広場にはキッチンカーが出店し、市内の人気スイーツや弁当、柏崎荒浜産のさつまいもを使った焼き芋などが販売される。来場者は雪割草を鑑賞しながら地元グルメを楽しむことができる。

また、今年は同園のオリジナルキャラクターが登場し、「大崎雪割草の里新キャラ ネーミング総選挙!」が実施される。期間中、会場での投票によりキャラクター名を決定し、今後はグッズ販売などを通じて認知度向上を図る。
昨年のマルシェは4日間で約1200人が訪れ、施設全体では約5000人が来場した。今年も多くの来園者が見込まれる。
園内や隣接する「大崎温泉雪割草の湯」からは日本海を望むことができる。晴れた日には佐渡島が遠望できることもある。開園期間中は、雪割草の鉢植え販売や栽培アドバイスも行われる。
大崎雪割草の里へは関越自動車道西山ICから車で約15分。入園料は大人400円(中学生以上)、小学生以下は無料。
雪割草の見ごろ期間は「えちご雪割草街道」として、大崎雪割草の里のほか、長岡市の雪国植物園、国営越後丘陵公園、妙法寺の4カ所を巡るスタンプラリーも開催される。参加者にはペア温泉宿泊券などの賞品が用意されている。