観光庁は2月28日、2024年宿泊旅行統計調査を発表した。2024年の延べ宿泊者数(全体)は6億5,028万人泊となり、コロナ前の2019年比で9.1%増、前年比で5.3%増となった。
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日本人の延べ宿泊者数は4億8,668万人泊で、2019年比1.3%増だが、前年比では2.6%減少した。一方、外国人の延べ宿泊者数は1億6,360万人泊となり、2019年比で41.5%増、前年比でも38.9%増と大幅に伸びた。
外国人宿泊者の割合は全体の25.2%を占め、訪日客の宿泊需要が回復・拡大していることが示された。
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観光庁が重視している訪日外国人旅行者の地方誘客の状況は、外国人宿泊者数は三大都市圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県)では前年比35.0%増の1億,1360万人、地方部(それ以外の道県)では48.9%増の5,000万人となり、地方部の伸びが顕著だった。
ただ、2019 年と比較すると三大都市圏の外国人宿泊者数は7,257万人から56,5%増の1億1,360万人、地方部は4,309万人から16 ,0%増の5,000万人で、三大都市圏の割合が約7割を占め、地方分散化は後退している。