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シンガポール政府観光局、2024年の外国人訪問客数は1,650万人、日本からは10番目の57万人

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 シンガポール政府観光局(STB)は、2024年の外国人訪問客数が1,650万人に達したと発表した。訪問客数は前年比21%増加し、堅調な成長を示した。

 訪問客数は中国本土(308万人)、インドネシア(249万人)、インド(120万人)が上位3カ国で、日本(57万人)は10位だった。

 訪問客数の増加には、「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」「セントーサ」「バード・パラダイス」などの観光スポットに加え、年間を通じたライフスタイル・イベントやコンサートの開催が貢献した。

 コールドプレイ、エド・シーラン、テイラー・スウィフトなど世界的アーティストのコンサート、「F1 シンガポール航空・シンガポールグランプリ2024」や「シンガポール・アート・ウィーク」などはシンガポールのブランド力向上に寄与した。

 また、「リゾート・ワールド・セントーサ」ではアジア初の「ハリー・ポッター: ビジョンズ・オブ・マジック」が公開され、マリーナベイ・サンズのアートサイエンス・ミュージアムではシンガポール初の公式「スタジオジブリの世界」展が開催された。また、没入型の体験型遊歩道「セントーサ・センサリースケープ」もオープンした。

 ホテル業界も堅調で、平均客室単価(ADR)は276シンガポールドル(約30,500円、前年比1.4%増)、販売可能な客室1室あたりの収益(RevPAR)は226シンガポールドル(約25,000円、前年比3.0%増)となった。

 メリッサ・アウSTB長官は「観光業はシンガポール経済に貢献し、国際的評価を高め、訪問客と住民に多様なライフスタイルの選択肢を提供してきた。今後もブランド価値と多様な市場ポートフォリオの維持、観光地としての活気の強化に取り組む」と述べている。

 STBは2025年の外国人訪問客数を1,700万~1,850万人と見込んでいる。

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