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内覧会に行って来た、宇宙猫の後はムーミンバレーパーク、帰りにはハイキングも

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 ハイパーミュージアム飯能の内覧会に行って来た。池袋から1時間ちょっとと、少し遠いし、開館記念展のヤノベケンジも知らないから迷ったけど、案内状に小さく記載されていた「ムーミンバレーパークにも入場できます」にひかれた。

 宮沢湖畔に近づくと、美術館の入口に高さ4メートルほどの宇宙猫と湖に猫の島があった。美術館館長らによるオープニングセレモニーが始まるまで、メッツァビレッジのビュッフェレストラン「ラーゴム」でランチを食べた。

 内覧会では食事を用意してくれることもあって、ありがたい。ジュースから料理、スイーツも幾種類かあって、おいしかった。3,000円くらいと目星をつけて、出口で料金を見ると大人2,600円、小学生1,300円だった。普段仕事場周辺で、ランチにこんなにかけないけど、観光地のビュッフェとしてはお得な感じがした。スタッフに「ごちそうさま、おしかった」と丁寧に伝えた。

キャット・ビッグ・バンってなに

 よく喋る芸術家だった。人類やアートの誕生は、実は初期宇宙のビッグバンのように、キャット・ビッグ・バンで飛び散った猫たちが起源だという妄想から着想したのが宇宙猫なんだそう。湖に浮かぶ人工島の宇宙猫はこれまでの作品の最高傑作だそうで、これに匹敵するのはモンサンミッシェルぐらいだと言っていた。気持ちのいいくらいのスカッとした自画自賛だった。

 モンサンミッシェルに行ったことないけど、ヤノベケンジも行ったことはないんだろうと思った。話が長くて飽きたけど、ここまでくると嫌悪感はなかった。

 内覧中に宇宙猫と一緒に写真に写ったし、島にも渡った。上陸したからなんだっていうことはなかったけど、宮沢湖畔に沿ってボートで移動するのは悪くなかった。

 何年も前に大地の芸術祭を2日間回ったあと、どこかの家の裏庭に捨てられていたドアが廃棄したものか、アートなのか区別がつかなくなっていた。むしろアートに見えた。ガラクタとアートの境界線を動かして見せるのが現代芸術家なのかも知れない。宇宙猫もいいか。

 個人的なソーシャルメディアに宇宙猫の画像をアップすると、「どこにできたんだ。見に行きたい」と質問が届いた。ヤノベケンジも宇宙猫も自分が知らなかっただけで、ファンがいるようだった。

ムーミン屋敷

 内覧会には30人くらい来ていたんだろうか。順番にボートに乗る時刻まで時間があって、お目当てのムーミンバレーパークに入場した。プレスパスを見せると、受付の女性2人がとてもいい笑顔で「いってらっしゃい」と送り出してくれて気持ちいい。

3月16日で開業6年、年に1回は訪問

 ムーミンバレーパークからは、新しいプランの開始や施設のオープン、アンブレラスカイといった季節のイベントで内覧会に呼んでくれる。2019年にオープンして、3月16日で開業6周年を迎えた。この間、毎年1回は来ている。最近だと、2月8日に初めて樹脂製のスケートリンクが誕生し、来なかったけどオープニングセレモニーの案内をもらった。

 長方形の5メートル×18メートルの小さなスケートリンクで、女性が1人滑っているのが見えた。スケートリンクのある町は少なく、家族連れから、生まれて初めてスケートをしましたという声が届くそうだ。利用料は入場料に含まれ、レンタルスキー靴ともに無料。今年は4月6日まで営業する。

ムーミンバレーパーク ムーミン谷のスケートリンク

 宮沢湖を一周する遊歩道があるけど、ムーミンバレーパークでは遊歩道終点のスナフキンのテントあたりで引き返し、一番のお目当ての展示施設コケムスに入る。ここでは3階から2階、1階へと見学する。3階の展示が以前とは変わっていた、小さい子ども用のボールプールやトランポリンのようなものができていた。遊んでいる子どもたちがいた。

コケムス2階でミイの言葉に立ち止まる

 吹き抜けの3階からムーミン谷のジオラマを見ながら2階に下りる。ここには物語ムーミンと作者のトーベ・ヤンソンにフォーカスした展示があり、トーベが新聞に4コマ漫画を描いていたことや、兄妹喧嘩に負けたトーベが兄を世界一醜い生き物として描いたのがスノークだったことを知ることになる。全身真っ黒のブラックムーミンまでいたとは。

 毎年来ているから、さすがに見学の時間は短くなった。でも、ミイの言葉を切り抜いたいくつかの展示の前では毎回立ち止まることになる。「あたいのねえさんを、たすけて! ライオンをぶちころして」とか。

ムーミン谷のジオラマ

 1年ほど前、1階のショップで、ムーミンシリーズの第1作とされる「小さなトロールと大きな洪水」を買った。絶版になっていたのか、シリーズ8巻は読んだけど、洪水はまだだった。

 小学生の時に岸田今日子ムーミンのアニメからだから、長い付き合いになる。後で知るんだけど、脚本は井上ひさしが書いていた。

 物語の方はシリーズ8巻のうち、それほど面白くないものもあって、関心のある人には「ムーミン谷の彗星」「ムーミン谷の冬」「ムーミン谷の夏祭り」から読むといいよと勧めている。そして7巻を読んだ後に読む、最終巻の「ムーミン谷の十一月」はすごいから。

駅までの帰りはハイキングしながら

 アニメの時代にはスナフキンに憧れ、物語ではミイが好きになった。ムーミンの小さなぬいぐるみをリュックサックにぶら下げてはいないけど、ムーミンキャラクターが描かれているマグカップや皿、ハンカチは使っている。ミイが大きく描かれたTシャツを着ていたこともある。

帰りの飯能駅まではハイキングで

 日暮れまで時間があったから、飯能駅までは歩くことにした。ムーミンバレーパークのゲートを出るとすぐに、折り返すように森に上っていく道がある。ゴルフ場のフェンスの間を通る歩きやすい遊歩道で、土の道は25分ほどで終わり、後は、真っすぐのバス通りを、駅まで25分ほど歩くことになる。暗くなりそうなら、バスを利用しよう。

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