2021年の東京オリンピック・パラリンピックを前に、築地から豊洲への道路が開通した。通称「マッカーサー道路」、環状2号線の一部である。終戦後60年間も凍結されていた区間が完成し、築地市場を抜けて豊洲新市場まで延伸を果たした。
新しい道路ができることは、メリットもありデメリットも大きい。結果として、沿線の観光施設や宿泊施設が通過されてしまうこともあり、その経営を左右する。
さて、虎ノ門から新橋の間は、「新虎通り」と名乗る。昨今、周辺に新たなホテルや食事場所も開業している。また、ドラマのロケ地としても脚光を浴びている。一方、新橋から豊洲までが開通したことによって、臨海部への輸送力は強化されている。そして、臨海部には魅力的な観光コンテンツが数多く誕生している。
冒頭の写真は、豊洲市場が開場して間もない頃、道路が供用される前の一枚だ。それ故、車が一台も走っていない。残念ながら、この姿は今や見ることができない。しかし、今後ウォーキングイベントなどを模索し、車をストップできれば、かなりの集客が見込める話題性のあるコンテンツになりうる。
真正面に虎ノ門ヒルズが見える景観は、東京の都市計画を象徴する。そのため、国内外のお客さまの人気の的となりつつある。
(2018.10.25.撮影)
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取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長