佐渡汽船は、佐渡島の観光誘致・地域創生を狙った「佐渡島、忘るべからず。」のTVCMを首都圏などで開始した。紹介された名所は、二ツ亀、清水寺、鬼太鼓、薪能、トキなど多彩だ。
佐渡は、金山やたらい舟だけでなく、唯一無二の自然景観や独自の文化をもっており、その多様で多彩な魅力を、「知られざる佐渡島の魅力」として美しい映像にして放映し、魅力を知ってもらいたいという。
「佐渡島、忘るべからず。」のキャッチフレーズは、晩年を佐渡島で暮らした 能の大成者 世阿弥の著書「花鏡」の「初心忘るべからず」に由来している。この言葉は時代を超えて受け継がれており、佐渡島の魅力を「忘るべからず」として、訪れた人々の記憶に残る場所であること、実際に佐渡島に足を運んでもらいたいとの思いが込められている。
CMのナレーションは、世阿弥の直系子孫である観世流シテ方 能楽師の観世三郎太さん。約600年の時を超え、世阿弥の言葉を同氏が詠じる、佐渡島の歴史と今がつながり、時の流れを感じさせる。
観世さんは2023年、政府からの要請でG7サミット内閣総理大臣夫妻主催の社交夕食会で、G7首脳らへ伝統芸能を代表し能「石橋」を演じ、岸田文雄内閣総理大臣より感謝状を贈られている。