4月1日、観光関連企業各社が入社式を行った。
東武トップツアーズ(東京都墨田区)は東京・錦糸町の東武ホテルレバント東京に入社員108人を迎え、百木田康二社長があいさつし、昨年、独占禁止法に違反による行政処分を受けたことを紹介した上で、「コンプライアンスを全ての指針の前提とした経営をしていきます」などと決意を伝えた。あいさつの内容を抜粋して掲載する。
入社おめでとうございます。数ある企業の中から当社に入社してくれたこと、頻発する自然災害や感染症の影響等を大きく受け厳しい産業と言われる旅行業界に、強い意志と信念を持ち飛び込んでいただいたことを大変嬉しく思うとともに、頼もしく感じています。
今日から皆さんは東武トップツアーズの一員に仲間入りしました。新入社員とはいえ当社を代表する1人となります。個人名とあわせて東武トップツアーズという看板を背負っていることを認識し、皆さんが当社を代表する商品でもあることを常に意識して、これからの仕事に臨んでいただきたいと思います。
企業業績についてですが、コロナ渦であった2021年度、2022年度でも、当社は連続して創設以来の最高益を残すことができました。先日3月31日に発表した2024年度の決算は、感染症対策事業の終了などの影響を受けましたが、それでも好決算となりました。コロナ渦でも人員削減をせず、給与カットもせず、賞与を支給し、そして新卒採用を継続してきたのは旅行業界では当社だけです。様々な困難な状況下でも、社会貢献の意義もある感染症対策事業などを手がけ、収益の確保に努めてきました。
ただそんな中ですが、当社は昨年、独占禁止法に違反するとして行政処分を受ける事態となりました。企業活動におけるコンプライアンスの視点がいかに重要か、あらためて認識し、今後はコンプライアンスを全ての指針の前提とした経営をしていきます。安心してください。同じ間違いは二度と犯しません。
そのような状況のなか、私から皆さんにお願いがあります。「観光業が日本の基幹産業であることに誇りを持ち、変化に果敢に挑戦してほしい」ということです。皆さんは大きな環境の変化の中にありますが、このような混とんとした難しい状況下で、一番いけないことは「無関心」と「挑戦しないこと」だと思っています。皆さんの若さを前面に出して様々な課題にチャレンジしてください。当社は全国47 都道府県に店舗を展開していますが、地域にはそれぞれ課題があり、私たちは一緒にその課題を解決していくパートナーになっていきたいと思っています。
そのためにはお客さまが何を求め解決してほしいのかを、耳で聞くだけでなく五感で感じとれる能力を磨き、身に着けてください。観光業はその裾野の広さから、様々な産業をはじめ地域全体に波及効果を与える産業で、国の基幹産業であることに誇りを持っていただきたいと思います。