介護保険サービスを受けるときに、まず思い出すのは「ケアマネジャー」(介護支援専門員)の存在だと思います。ケアマネジャーは、日々介護保険サービスを利用するに当たって皆さんと準備を一緒に進めて、ケアプラン(介護計画)を作成してもらえる心強い存在です。
介護保険サービスの利用に当たって欠かせないケアプランですが、実は、ケアマネジャーに介護計画の作成を依頼せず、皆さんご自身でもケアプランの作成が可能なことはあまり知られていません。
「セルプケアプラン」と言って、ご自身が必要とするサービスとタイミングをご自身で計画し調整するものです。もっとも、介護保険の請求事務手続きも含めてご自身で取り組んでいくことになりますが、自治体(市町村)の介護保険課で聞きながら事務手続きを行うことが可能です。
まだまだ、セルフケアプランを知り作成する方は少数です。私が実際に取り組んでいる方に伺うと、介護保険の意義を知り、介護サービスの利用を大切にするようになったそうです。
私もケアマネジャーとのコミュニケーションが上手く行かない、ケアプランの内容に納得がいかない方からの相談もよく受けます。そのような場合は、セルフケアプランについてお勧めすることがあります。
ちなみに、ケアマネジャーは必要に応じ交代することが可能です。より深くご自身について理解を深めていただけるケアマネジャーによる介護の支援を受けることの方が、有益でストレスが少ないことでしょう。
ご自身や大切なご家族の介護を考えるうえでご参考になれば幸いです。
(ご参考)全国マイケアプラン・ネットワーク ホームページ
https://www.mycareplan-net.com/mycareplan.html
寄稿者 猪股透人(いのまた・はやと)シーキューブ㈱ https://c-cube.life/