全日本空輸(ANA)は4月26日、ボーイング777型機の旅客機に、ルフトハンザ テクニック社とBASF社が共同開発したリブレット加工フィルムである「AeroSHARK」フィルムをアジアで初めて導入することを発表した。2024年9月2日から、リブレット技術実装の初号機であるボーイング777型フレイター(JA771F)を就航している。今回の旅客機(JA796A)への実装は同技術を導入した2号機目。ANAは、ボーイング777型機の旅客機・フレイターの両方へ導入した世界で初めての航空会社となる。技術のその他同型機材への拡大を進め、ANAグループの中長期環境目標の達成を目指す。
「AeroSHARK」フィルムは、サメ肌の摩擦抵抗を低減する構造に着想を得た機能性表面フィルムであり、本技術を実装することで、燃料消費量およびCO2排出量の削減効果が認められている。ANAは、初号機の就航以降、この効果の検証を行ってきたが、当初想定していた程度の効果(約1%の削減効果)を確認している。
同社は、今回は旅客機への導入となるため、ドアエリアへのプロモーションデカールの貼付や、お客様にリブレット加工を直接触って頂けるサンプル品の機内設置等、リブレット技術を身近に感じられる取り組みも展開していく。
「引き続き、今回の取り組みをはじめとした持続可能な社会の実現を目指す『ANA Future Promise』をテーマとしたさまざまな施策を展開しESG経営の推進に取り組んでいく」と同社。