静岡県熱海市で6月1日から15日まで、「ジャカランダフェスティバル」が開かれる。
南米原産の落葉高木ジャカランダは、毎年5月下旬から6月にかけて紫色の小花を房状に咲かせ、熱海の初夏を彩る風物詩として定着している。
イベント期間中は、お宮緑地からサンビーチにかけての海沿いエリアや、ジャカランダ遊歩道(全長約380~450メートル)に植栽された木々が、青紫色の花でブーケのように彩られる。
ジャカランダは熱帯地域を中心に分布する世界三大花木の一つで、熱海には1990年、国際姉妹都市のポルトガル・カスカイス市から贈られた2本が植えられたのが始まり。以降、同市では植栽が続けられ、現在では130本以上が市内の糸川やサンデッキ周辺に根を下ろしている。
その年の気象条件によって開花状況が左右される「気まぐれな花」とも言われているが、花が頭に落ちると幸運が訪れるという言い伝えもあり、毎年多くの観光客が訪れる。開花状況は熱海市観光協会のウェブサイトで案内される。
フェスティバル期間中は、ジャカランダ遊歩道が毎日18時から22時までライトアップされるほか、起雲閣通りの飲食店15店と連携したキャンペーン「あたみ探訪!起雲閣通り」も実施される。対象店舗を利用し、レシートを熱海市観光協会や駅案内所の窓口に提示すると、先着500人に入浴剤「日本の名湯 熱海」がプレゼントされる。