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CATL社、世界初の9MWh超大容量TENER Stackエネルギー貯蔵システム・ソリューションを発表

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大容量と柔軟な輸送を組み合わせ、大規模エネルギー貯蔵の概念を塗り替える画期的なイノベーション

ミュンヘン, 2025年5月8日 /PRNewswire/ -- CATLは本日、量産予定の世界初となる9MWh超大容量エネルギー貯蔵システム・ソリューション「TENER Stack」を「ees Europe 2025」で公開しました。これは容量、展開の柔軟性、安全性、輸送性の面で戦略的な飛躍となるソリューションです。

AI主導のデータ・センターから産業用電化まで、急成長する世界のエネルギー需要に対応するため、TENER Stackは、ユーティリティ企業、開発業者、産業分野のユーザが、1平方メートルの設置面積からより大きな経済価値を引き出せるよう設計されています。

「CATLは常にエネルギー転換の最前線にいます」とESSのCTO兼ESS Europe CATL社長のAmanda Xu氏は述べています。「エネルギー密度が高く、設置面積が小さく、AC側の構成がシンプルで、柔軟な展開が可能なBESSシステムへの期待に応えるため、当社は最新のCATL TENERエネルギー貯蔵ソリューションを提供します。電力容量と製品輸送の限界を打ち破り、スペース利用、エネルギー効率、コストにおいて画期的な進歩を遂げたソリューションです。」

画期的な容量と AC 側の互換性

TENER Stackは、CATL社の5年間劣化ゼロの高エネルギー密度セルを組み込んでおり、従来の20フィート・コンテナ・システムと比較して、容積利用率で45%、予測エネルギー密度で50%の向上を達成しています。内部容量は最大9MWhに達し、これは150台の電気自動車を充電できる電力、あるいはドイツの平均的な家庭で6年間使用できる電力量に相当します。

互換性とシステム効率を高めるために、TENER Stackは集中型とストリング型の両方のPCS(電力変換システム)アーキテクチャをサポートしています。技術的に二段構えのこの方法により、主流のAC側機器とのシームレスな統合と、より幅広いグリッド・アプリケーションを保証します。

TENER Stackの優れたスペース効率は、大きな経済的価値をもたらします。たとえば、TENER Stackを使用して800 MWhのストレージを展開する場合、従来の6 MWhのシステムよりも3分の1近く少ないコンテナしか必要としません。これにより、PCSの台数やシステムの大型化に伴う隠れたコストが削減され、土地利用効率が40%向上します。全体として、デベロッパーはステーション建設総費用の最大20%最適化を期待できます。

妥協なき輸送への対応

多くの国で法定基準である36トンを超えるコンテナの輸送に伴う物流上の課題に対応するため、CATLは「2 in 1」設計を開発しました。各ハーフハイト・ユニットは36トン未満に厳格に管理されており、世界市場の99%において輸送規制を遵守しています。

この革新的なスプリット・デザインにより、標準的なコンテナ・スプレッダーやライナーを含む標準的な輸送方法が可能になり、待ち時間と特殊輸送コストを最大35%削減できます。重心が低く、高さ制限のあるルートにも柔軟に対応できるTENER Stackは、橋梁や農村部のようなユニークな輸送シナリオにも容易に適応でき、その革新的な構造設計の利点を際立たせています。

高度な安全基準と熱管理

火災安全性が世界的に注目される中、TENER Stackは、固有の熱安定性で知られるCATLの堅牢なLFP電池化学を活用しています。アップグレードされたガス・センサーは感度が40%向上し、抑制システムを35%速く作動させます。また、新しい3層断熱設計により、耐火性は2時間に向上し、IEEE693耐震基準を満たし、マグニチュード9の地震やカテゴリー5のハリケーンにも耐えられます。

さらに、オーバーヘッドTMS(熱管理システム)設計は、熱放射を低減し、用地費とメンテナンス・コストを削減し、騒音を1メートル当たり65dB(A)に抑え、都市部での使用に最適です。

バッテリだけではなく、エネルギーのビジョンが重要

2024年11月末までに、CATLのESS製品は世界中の1,700を超えるプロジェクトに導入され、あらゆる気候帯と運転環境に及んでいます。2023年、CATLは、進化と変化を続ける顧客のニーズを認識し、5年間劣化ゼロの技術を採用した20フィート相当ユニット(TEU)コンテナ型エネルギー貯蔵システム「TENER」、および柔軟な展開が可能なラック型エネルギー貯蔵システム「TENER FLEX」を発表しました。

TENER Stackは、CATLのTENERおよびTENER FLEXシリーズの実証された性能の上に構築され、以前のモデルの利点に新たなレベルの容量と輸送性を加えたソリューションを実現しています。TENER Stackを通じ、CATLは、世界のパートナーがエネルギー転換を加速できるように支援します。また、より少ないスペースで、より多くの電力を、安全かつ持続的に供給するという姿勢を改めて示します。

「TENER Stackは、フレキシブルで、信頼性が高く、静かな巨人です。私たちはエネルギー貯蔵製品を提供するだけでなく、世界的に適用できるエネルギー・アクセシビリティのためのソリューションを提供しています」とESS Europe CATLのCTO、Hank Zhao氏は述べています。「9 MWhはエネルギー容量やスペースの限界ではありません。今後、エネルギー密度が飛躍的に向上するたびに、より小さなフットプリントからより大きなエネルギー価値が生み出されることになるでしょう。」

CATL社、世界初の9MWh超大容量TENER Stackエネルギー貯蔵システム・ソリューションを発表

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