JAL(日本航空)グループは7月1日から10月31日まで、北海道と東京、大阪、名古屋を結ぶ4路線を対象に、二地域居住生活をサポートする「JAL 2地域居住クラブ」の実証実験を実施する。二地域居住生活を支援するため、「移動」と「住居」をパッケージ化し、コンシェルジュサービスを付帯した新たな取り組みを進める。
JALは中期経営計画でESG戦略を重視し、「移動を通じた関係・つながり」の創造に力を入れているESG戦略とは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の観点から持続可能な経営を目指す取り組み。
昨年からは九州を中心に地方自治体と協働し、航空サービスと住居手配を含む実証実験を行ってきた。今回の実験は、移動手段や住居手配が難しいという声を受け、北海道札幌市で4カ月間にわたり実施する。
実証実験では、東京(羽田)、大阪(伊丹・関西)、名古屋(中部)と新千歳空港を結ぶJAL便を月6回(片道)まで利用可能とし、札幌市内中心部の家具・家電付きマンションを提供する。特に、羽田-新千歳路線は1日17往復運航しており、柔軟な移動が可能。住居は1DKまたは1LDKを選択でき、コンシェルジュが滞在サポートを行う。
募集期間は第1次が5月19~6月2日、第2次が6月3~15日で、各回で計10組20人を募集する。応募にはJALカード会員資格が必要で、新規入会でもいい。
月会費は選択プランにより異なり、1DKの基本プランは25万~30万円、1LDKのプレミアムプランは40万~45万円。会費には航空券代金、住居家賃、コンシェルジュサービスが含まれる。
JALは、「夏から秋にかけての過ごしやすい時期に、北海道での二地域居住を気軽に体験し、将来の定住計画に役立ててもらいたい」としている。問い合わせはJAL広報部(03-5460-3105)まで。