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唯一無二の山岳観光ルート~立山黒部アルペンルート・富山県立山町~ニッポンを歩こう056

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立山黒部アルペンルートは、立山駅(立山黒部貫光)と扇沢駅(関電トンネル電気バス)を結ぶ全長37.2kmの世界有数の山岳観光ルート。1971年6月に全通した。そして、その中間地点に黒部湖を眼下に望む大観峰がある。

ケーブルカーあり、電気バスありとあらゆる交通手段に乗り移動する。その中でも圧巻なのは、雪の大谷なる雪壁を大型バスが通り抜ける姿であろう。それが訪日外国人の人気の的だ。最近では常に、いずこでも日本語より外国語が聞こえてくるほどの観光地となっている。

しかし、ケーブルカーなどの輸送能力が脆弱な区間においては、そこがボトルネックとなる。その結果、過去から人の渋滞がおきるという悪名高き観光ルートとなっていた。今ではコンピュータによる管理によって、大きな滞留は起きていないが、山岳地帯を通り抜ける観光地として、天候不順によって運休することもあり、万全の輸送を施すことが大きな課題だ。

周遊型観光へ、新たな時代の到来

本来であれば、室堂当たりで一泊し、満天の星空と富山の夜景を愛でる。そのような贅沢な体験をしたいものだ。しかし、ほとんどのお客様は、疾風の如く通り抜けていく。ゆっくりと時間をかけて滞在してもらう工夫も必要だ。また、当初の予定より開通が遅れているが、黒部湖から宇奈月温泉に抜けるコースも一般開放される。周遊型観光が完成すると、富山県観光は新たな時代を迎えることであろう。

もし、長野オリンピックが無かったら、北陸新幹線がこの下をトンネルで抜けていたかもしれない。それが実現していたら、金沢は東京から一時間強で到着できる観光地になっていただろう。

たられば、だが・・・。

(2014.05.30.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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