西オーストラリア州観光局は最新のニュースレターで、満天の星空を楽しむ新たな観光体験「アストロツーリズム(星空観光)」として、星空をテーマにした祭典「ニンガルー・スカイ・フェスティバル」を紹介している。6月27日から3日間、同州北西部のエクスマウスで開かれる。

エクスマウスは、世界自然遺産に登録されたニンガルーリーフの海岸沿いに位置し、星空観察に適した気候と環境が整っている。期間中は、星空の下で楽しむドローンショー付きディナー、ライブ演奏、天体観測ツアーなどのプログラムが予定されており、食や文化、天体の神秘が融合した特別な3日間となる。
西オーストラリア州では、晴天率の高さと光害の少なさを活かし、州政府や自治体、観光関連事業者が連携して「アストロツーリズムWA」プロジェクトを推進。特に、4月から10月で、南十字星や天の川銀河など、日本では見ることのできない南半球特有の星座が鮮明に観察できる。とりわけ冬を迎えるこれからの季節は、空気が澄み渡り、星の輝きが一層際立つ時期となる。
エクスマウスでは、「ニンガルー・スターズ パブリック・アストロノミー・ナイト」という新しい星空観察ツアーもスタート。専門ガイドが高性能な望遠鏡を使って星座や惑星を解説し、ニンガルーコースト沿いのビーチで銀河を間近に楽しめる。
州都パースから車で約40分のロッキンハムでも、新たなツアー「ヒドゥン・ド・ツアーズ サンセット&スターゲージング・ツアー」が始まっている。夕暮れ時のピクニックと夜の天体観測がセットになっており、望遠鏡による観察のほか、野生動物との出会いやサイレントディスコといったユニークな体験も提供している。