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鮭文化の奥に雛飾り~村上の町屋にて・新潟県村上市~ニッポンを歩こう067

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新潟県村上市は、県内でもトップクラスの鮭文化・料理を提供する城下町。また、200km以上ある新潟県の海岸線は、糸魚川を境に鮭と鰤に料理文化を分ける。

村上の城下町は、鮭のほかにも素晴らしい観光コンテンツを保有する。その一つが日本茶である。商業栽培の北限である村上には、村上茶を扱うお店が城下に多数存在する。 また、武家屋敷をはじめとする昔ながらの町屋もそのまま残されている。

そのため、かつての宝物が、町屋の蔵の中に数多く眠っていた。

味処「㐂っ川」の様子、鮭の町の姿がうかがわれる
味匠「㐂っ川」、鮭の町の姿がうかがわれる

城下のほとんどの屋敷には、雛人形が時季になると飾られる。春を告げる3月には、約一か月間、自慢の雛人形を飾る風習があった。しかし、それはお客さまに見せるものではなかった。

ある時、この町全体の取り組みを観光コンテンツとして作り上げた。「町屋の人形さま巡り」と名付け、ゆっくりと巡ってもらうために、お茶を振る舞うことを基本とした。現在では、町中で百軒近くが参加する地域全体のイベントとして成長している。

また、観光カリスマ・吉川真嗣さんが経営する「味匠㐂っ川」には、このように鮭と雛人形が飾られる姿を目の当たりにする。

地域の人々がつながり、大きなうねりが生まれた好事例である。

(2015.03.15.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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