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クアラルンプール(マレーシア)、2025年5月30日 /PRNewswire/ -- 中国、Association of Southeast Asian Nations(ASEAN)、およびGulf Cooperation Council(GCC)は、地域経済協力の強化、および産業とサプライ・チェーンの安定化に向けた取り組みを加速させています。China-ASEAN Economic Forum、ASEAN-China-GCC Economic Forum、そしてまもなく開催される第3回China International Supply Chain Expo(CISCE)に至る多国間の取り組みが、世界経済の回復に新たな原動力をもたらしています。
5月26日、ASEAN-China Economic Forumが開催され、官民合わせて約200名の代表者が一堂に会しました。CCPITのRen Hongbin会長は、中国とASEAN、特にマレーシアとの間で最近締結された協定の重要性を強調し、「一帯一路」構想(BRI)およびRegional Comprehensive Economic Partnership(RCEP)を通じた協力体制の深化に期待を示しました。
ASEANの代表者らは、技術革新と産業協力において中国とASEANの連携が持つ大きな可能性を高く評価しました。マレーシアをはじめとするASEAN諸国は、今後開催される第3回CISCEへの参加意向を示し、安定的に開かれた地域サプライ・チェーン・ネットワークの構築に向けて協力していく姿勢を表明しました。
開幕まで残り50日となった第3回CISCEは、世界初の国家レベルのサプライ・チェーン博覧会として世界の注目を集めています。このイベントではこれまで累計3,000億元超の商取引が成立しており、今年の同博覧会には世界から数百社の企業が出展する見込みです。新たに設置される「イノベーション・チェーン・ゾーン(Innovation Chain Zone)」では、高付加価値の知的財産や新たに注目を浴びつつあるテクノロジーが紹介されます。
American Chamber of Commerce in Chinaの会長、Michael Hart氏は、分断が進む世界貿易の中でCISCEが持つ独自の価値を力説し、米国企業に対して積極的な参加を呼びかけました。Ren会長は、この博覧会を「不確実な世界における協力のオアシス」と表現し、業種別に統合されたソリューションを通じて、世界の企業同士をつなぐ場だと述べました。
2025年のCISCEでは、従来の主要6分野に引き続き焦点を当てるとともに、グローバルなサプライ・チェーンの回復力を支える新たなモデルを導入する予定です。
5月27日から28日にかけてクアラルンプールで開催された第1回ASEAN-China-GCC Economic Forumは地域間の連携を促進しました。Ren会長は、中国のエネルギー、人工知能、インフラ分野の企業幹部30名超からなる代表団を率い、ASEANおよびGCCの関係者と協議を行い、国境を越えた協力に関する覚書を複数締結しました。
低炭素アイス・クリームから先進的な圧縮空気エネルギー貯蔵技術に至るまで、CISCEは商業イノベーションの世界的な発信拠点という地位を確立しています。保護貿易主義の傾向が広がる中で、CISCEは透明性とルールに基づいた国際的な協力の場として注目されており、地域間のサプライ・チェーンのあり方を見直す上で重要な役割を果たす存在になっています。