ANAグループで不動産事業を展開するANAファシリティーズは6月3日、Peach Aviation(Peach)と連携し、関西空港でのビジネスジェット格納庫事業を開始したことを発表した。日本国内で格納庫が不足する中、大阪で格納庫運用を行い、ビジネスジェット運航会社やオーナーの駐機場所不足問題を解決する。
同事業は、Peachが空港施設㈱から賃借している関西空港内の格納庫で、ANAファシリティーズが格納庫の管理・運用を行い、格納庫内の空いているスペースを、主にビジネスジェット運航代理会社やビジネスジェットの利用者に提供するサービス。利用期間は、1日単位のデイリー利用から1カ月単位の長期利用まで幅広く用意している。関西に訪れるタイミングで気軽に格納庫が利用できる。所在は大阪府泉南市で、施設利用面積 約2,520平方メートル(約764.65坪)。
関西空港は海上空港であり、騒音制限が少なく24時間運用可能な空港。加えて、鉄道・高速道路が空港直結(阪神高速湾岸線、JR関西空港線、南海電鉄 空港線等)のため空港までのアクセスが良く、アジア主要都市との距離も比較的近い(ソウルまで約860km:約1時間30分等)。同事業の展開が、ビジネスジェットの駐機場所に困るビジネスジェット運航代理会社やビジネスジェットを持つオーナーに対して、駐機場所不足や主要都市へのアクセス難問題の解決策となる。
「ANAファシリティーズが提供する不動産マネジメント業とPeach が提供する航空サービスを掛け合わせ、最適なサービスや料金を提供し、利用者の活動拠点の選択肢を広げる」と同社。