観光庁は6月6日、主要旅行業者43社・グループの2024年度(2024年4月~2025年3月)の旅行取扱状況を発表した。総取扱額は前年度比1.2%増の3兆6767億円となり、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年度比では81.0%の水準まで回復した。
分野別では、海外旅行が1兆2959億円で前年度比20.9%増、2019年度比では73.4%。外国人旅行(インバウンド)は2156億円で前年度比5.0%増、2019年度比では96.8%とほぼコロナ前の水準に戻った。一方、国内旅行は2兆1652億円で前年度比8.1%減、2019年度比では84.8%にとどまった。
募集型企画旅行(パック旅行)の年間取扱額は7760億円で前年度比2.1%減、2019年度比では60.6%。取扱人数は1722万人で、前年度比13.1%減、2019年度比では61.3%となり、特に海外・インバウンド分野で低迷している。
2024年度の取扱額上位は、JTB(7社計)が1兆3120億円、エイチ・アイ・エス(6社計)が3596億円、日本旅行(4社計)が3606億円、阪急交通社(2社計)が3339億円、KNT-CTホールディングス(4社計)が3338億円だった。