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2024年の訪都外国人旅行者、最多訪問先は渋谷

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東京都は6月13日、2024年の「国・地域別外国人旅行者行動特性調査」をまとめた。訪都外国人が最も多く訪れた場所は前年に引き続き「渋谷」で、全体の62.6%を占めた。

2位は「新宿・大久保」(53.4%)、3位は「銀座」(51.9%)だった。調査対象となった20の国・地域すべてで、「渋谷」が訪問先の上位3位以内に入っており、引き続き高い人気を維持している。

東京の魅力については、「治安がよい」が52.9%で最多となり、「人が親切」(51.4%)、「衛生的」(51.2%)がこれに続いた。その他にも「食事がおいしい」(44.0%)や「おもてなしの心がある」(39.6%)、「先進的都市」(33.7%)といった項目が挙げられた。

1人あたりの都内での旅行支出額(推計値)は182,390円で、前年の179,154円から1.8%増加した。国・地域別で最も高額だったのは中国で293,508円となり、前年から16.3%増加した。

訪都回数では、2回以上のリピーターが48.7%と約半数を占めた。初訪問者の割合が最も高かったのはスペイン(65.3%)、イタリア(64.5%)、ロシア(63.0%)で、逆にリピーターが多かったのは香港(73.8%)、台湾(71.5%)だった。

訪都目的では「食事を楽しむ」が76.3%と最も多く、「高層ビルや近代的な街並みの鑑賞」(45.9%)、「伝統的建築や街並みの訪問」(45.7%)が続いた。

満足度では「大変満足」が43.2%、「満足」が31.9%、「やや満足」が5.3%で、合わせて80.4%が肯定的な評価を示している。項目別満足度では「食事施設」「おもてなし」「交通機関」がいずれも7割以上から「満足」との回答が寄せられた一方、「外国語でのコミュニケーション」は41.1%にとどまり、最も評価が低かった。

再訪問意向では「必ず来たい」「来たい」「やや来たい」を合わせて83.1%が再訪を希望しており、東京の観光地としての魅力が引き続き高いことが示された。

国・地域別に見ると、韓国からの旅行者は20代が多く、8割が観光・レジャー目的で訪れていた。旅行形態は個別手配が主流で、宿泊は3泊が最多。訪問先では「渋谷」が1位で、支出額は135,095円と推計された。

台湾は30代が中心で、宿泊は7泊以上が約4割を占めた。訪問先は「浅草」が最も多く、旅行中支出額は169,932円だった。香港は20代が最も多く、7割以上がリピーターで、支出額は225,004円。訪問先は「新宿・大久保」が最多だった。

中国は20代が中心で、宿泊は7泊以上が多く、支出額は全体で最も高い293,508円。訪問先は「銀座」が1位だった。

このほか、タイやシンガポール、マレーシアなど東南アジアからの旅行者も、個別手配で長期滞在し、「食事」や「ショッピング」を主な目的としていた。特にシンガポールの旅行者は旅行中支出額が211,500円と比較的高く、6割が7泊以上の長期滞在だった。

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