英国ロンドンを拠点とする世界的航空会社格付け会社スカイトラックスは6月17日、2025年の「ワールド・エアライン・アワード」受賞企業を発表した。
世界325社以上を対象に実施された顧客満足度調査の結果、カタール航空が2年連続で9回目となる「世界最高の航空会社(World’s Best Airline)」に輝いた。

2位には5度の「エアライン・オブ・ザ・イヤー」受賞歴を誇るシンガポール航空が入り、世界最高のキャビンクルー賞やファーストクラススイート賞も獲得した。3位はキャセイパシフィック航空、4位にエミレーツ航空、5位にANA(全日本空輸)が続いた。
JAL(日本航空)は総合9位で、「プレミアムエコノミー・クラス」で世界第2位となるなど上位に名を連ねた。
このほか、台湾のスターラックス航空が「最も改善した航空会社」として表彰され、初めて5つ星認定を取得。カナダのエア・トランザットは「世界最高のレジャー航空会社」に3年連続で選ばれた。ANAは「世界最高の空港サービス」および「アジア最高のスタッフサービス」を受賞した。
格安航空会社部門では、エアアジアが16年連続の「世界最高の格安航空会社」に輝き、スクートが「世界最高の長距離格安航空会社」に選ばれた。欧州ではユーロウイングスが初の受賞を果たし、北米はアレジアント航空、南米はジェットスマートがそれぞれ地域の最優秀格安航空会社となった。
ファミリー向け航空会社部門ではルフトハンザ航空が「世界最高のファミリー・フレンドリー航空会社」に選ばれ、プラザプレミアムは「世界最高の独立系空港ラウンジ運営者」として、ローマ・フィウミチーノ空港のラウンジがトップ評価を得た。
機内エンターテインメントではキャセイパシフィック航空が首位となり、エミレーツ航空とカタール航空が続く。中東のサウジア航空は「中東最高のスタッフサービス」を獲得した。
地域賞も発表され、バンコクエアウェイズは9年連続で「世界最高の地域航空会社」に輝いた。インド・南アジア部門はインディゴが最優秀航空会社に選ばれ、オーストラリア・太平洋部門ではカンタス航空が2度目の受賞を果たした。北米ではエアカナダが「最高の航空会社」、デルタ航空が「最高のスタッフサービス」を獲得した。アフリカではエチオピア航空が7年連続で最優秀航空会社となった。
中国の海南航空は「中国最高の航空会社」「中国最高のスタッフサービス」「世界最高のビジネスクラス快適アメニティ」を受賞。エールフランスは「西ヨーロッパ最高の航空会社」や「世界最高のファーストクラス快適アメニティ」など複数部門で評価された。
航空連合部門ではスターアライアンスが「世界最高の航空連合」およびパリ・シャルルドゴール空港のラウンジで「最高の航空連合ラウンジ」賞を受賞した。
スカイトラックスCEOのエドワード・プレイステッド氏は、「カタール航空が2年連続で世界最高の航空会社に選ばれたことは素晴らしい成果だ」とコメントし、カタール航空のビジネスクラスとラウンジの評価の高さも称賛した。
本賞は1999年に設立され、全世界の旅行者による最大規模の顧客満足度調査に基づいて選出されている。調査は2024年9月から2025年5月まで実施され、100以上の国籍の利用者が参加した。調査対象は325以上の航空会社に及び、日本語を含む複数言語でアンケートが行われた。