JTBは6月26日、夏休み期間(7月15日~8月31日)の予約状況をもとに、海外・国内旅行の人気方面ランキングをまとめた。海外旅行(添乗員なし)ではハワイが、国内旅行(添乗員なし)では沖縄が、それぞれ1位だった。
海外旅行(添乗員なし)の予約全体では、家族旅行が約75%を占めた。1位となったハワイは、申込の約80%が家族旅行で、次いでハネムーン利用が多い。20代の若年層による予約が増加しており、6日間の滞在プランが人気を集めている。
2位の韓国、3位の台湾は、円安の影響が比較的小さいことから、女性同士の旅行を中心に引き続き高い人気を誇る。4位のシンガポールは、子どもが楽しめる観光施設が充実しており、小中学生を連れた家族層に好まれている。5位のグアムでは、家族旅行の割合が9割に達している
一方、添乗員付きの海外旅行はイタリアが2年連続で首位となった。フランスも、パリ五輪の影響で昨年は避けられていたものの、今年は再び上位に入っている。申込者の参加形態はファミリーが37%、夫婦が34%、ハネムーンが17%で、三世代旅行の傾向が目立つ。
なかでもイタリアはハネムーン層に強く支持されており、8泊10日の長期周遊プランの人気が高い。出発日は添乗員の有無を問わず、8月11日の「山の日」を含む連休に予約が集中している。
国内旅行(添乗員なし)では、沖縄が1位だった。ホテルや観光プランの充実に加え、7月25日に開業予定のテーマパーク「JUNGLIA OKINAWA」への関心も追い風となった。予約全体の約80%は家族旅行が占めている。
2位の北海道・道南は食や自然体験が評価され、カップルや夫婦旅行が中心。3位の関西は、大阪・関西万博の開催が旅行需要を押し上げた。出発日は7月19日や8月9日のいずれも土曜日が多く、3連休を活用した1~2泊の短期旅行が主流となっている。
添乗員付きの国内旅行は東北が2年連続の1位。夏祭りや花火大会の観覧席を確保したプランが人気で、混雑を避けながらイベントを楽しみたいニーズに応えている。