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トレンドの中心ソウルで感じた、空間的魅力(後編)

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 海外旅行予約アプリ「NEWT(ニュート)」を運営する、令和トラベルでブランドやコンテンツなどを担当している向井が、実際に訪れた海外の街を紹介していく連載。ブランディングやカスタマーエクスペリエンスの観点から、個人的に感じたその街の魅力を深掘りしていく。

新たなホットスポット「聖水(ソンス)」

聖水(ソンス)
聖水(ソンス)

 前編では、韓国・ソウルの人気ブランドの店舗から、ソウルのトレンドや空間的魅力について紹介した。前編はこちら(https://tms-media.jp/posts/3437/)。

 後編は、「聖水(ソンス)」というエリアについて。正式名称は、聖水洞(ソンスドン)という。

 ソウルといえば明洞(ミョンドン)...ではなく、弘大(ホンデ)や梨泰院(イテウォン)にも行かないと! というのは、わたしが学生の頃から言われていた。韓国ドラマの爆発的ヒットで、その名前は日本でも非常に有名なものになっている。

 今もなお、ホンデなどは現地の若者にも、日本人にも人気のエリア。特にカフェや雑貨店はどんどんアップデートされていく。

 一方で、日本からの韓国旅行が再開される前後でよく見聞きするようになったのはソンスだった。すでに何度も渡韓している友人も、今はソンスがアツいと言う。それはもう行くしかないと、2023年6月の韓国旅行でソンスを巡ることにした。

 ソンスは、元は工場が多いエリア。古い建物がリノベーションされて、無機質だが洗練されたおしゃれなカフェやショップが続々誕生している。新旧混ざり合うその景色で、街ごとリノベーション中であるかのような印象を受ける。

 今回はソンスで出会った、元の建物の良さを生かした魅力的な空間を紹介する。

リノベーション空間を堪能する

 ソンス人気の火付け役の1つ、ベーカリーカフェ「onion」。韓屋カフェとしても有名な安国店は、連日大行列を成しているので、ご存知の方も多いかもしれない。

ソンスのベーカリーカフェ「onion」
ソンスのベーカリーカフェ「onion」

 ソンスのonionもリノベーションされた建物でユニークな空間が広がる。もちろん、パンやドリンクもおいしい。

ソンス onion

 工場などの集合施設をリノベーションしてできた「LCDC SEOUL」も洗練された空間。1Fはダイニング、上の階にはいくつか小さなショップが入っている。無機質に見えて、自然光が入る空間になっており、中庭にはグリーンもあって、なんだか温かい。

LCDC SEOUL
LCDC SEOUL

 ダイニングのインテリアもかわいい。

LCDC SEOUL

 1,500種以上のコスメが試し放題!とSNSで大人気の「AMORE 聖水(アモーレソンス)」。大手の韓国化粧品メーカー「アモーレ・パシフィック」のコスメやスキンケアを試すことができる。こちらもすてきなリノベーション空間。LCDC同様、太陽光やグリーンを取り入れている。

AMORE 聖水(アモーレソンス)
AMORE 聖水(アモーレソンス)

 コスメは本当に試し放題で、大きいミラーはもちろん、洗面台も設置されている。クレンジングなどのアメニティもフリー。オリジナルコスメが作れる体験なども開催されている(要予約)。

1,500種以上のコスメが試し放題
1,500種以上のコスメが試し放題

 いくつものお店をめぐったが、どれも建物の魅力を最大限活用していた。レトロだが、あたらしい。無機質だが、温かい。巡っていくうちに、街ごと空間的魅力ができあがってきているとさえ感じたのは、わたしがもう韓国のとりこだからだろうか。

 ソンスは、韓国の当時の雰囲気を感じながら、あたらしいトレンドにふれたい方にはぴったりな場所だ。人通りは多いが、静かで落ち着いた空気が漂っているように感じた。繁華街のミョンドン、国際色豊かなイテウォン、学生人気の高いホンデとはまた違った魅力がある。ゆったり最先端のショッピングを楽しみたい方は、ぜひ訪れてみてほしい。

 前編・後編ともに、ソウルのショップを中心に紹介したが、ホテルもカフェもどんどん進化している。行けば行くほど魅力を見つけられる、まさにトレンドの発信地。帰ってきてまだ1カ月ほどだが、もう次の渡韓を検討している。

 NEWTのソウル旅行・ツアーはこちら。

https://newt.net/kor/sel

寄稿者 Manami Mukai ㈱令和トラベル / 創業メンバー ブランド/カスタマーコミュニケーション担当

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