早稲田大学(東京都新宿区)は7月7日、同大学が実施する「早稲田大学キャンパスツアー」の参加者が累計で40万人を超えたと発表した。1989年7月7日に開始した同ツアーは、今年で36年目を迎える国内大学最大規模の見学プログラムで、2024年度だけでも約1万9千人が参加した。
ツアーは、現役学生がガイド役を務め、早稲田キャンパス、戸山キャンパス、西早稲田キャンパス、所沢キャンパスの各地で実施されている。英語ツアーも常設しており、2024年度には約1,100人の海外参加者が訪れるなど、キャンパスは国内外の観光客を惹きつける観光名所としての側面も強まっている。
ガイドはボランティアではなく、大学が給与を支払う「スチューデント・ジョブ」の制度に基づいて雇用されている。半年にわたるトレーニングを経てデビューする仕組みで、参加者の多様な関心に対応できるよう準備されている。
ガイドを務める文学部2年のR.Kさんは、「ガイドを始めた頃は話す内容に悩むこともあったが、今では参加者の反応を見ながら柔軟に対応できるようになった。『早稲田に入りたくなった』と言ってもらえると、やりがいを感じる」と語っている。
キャンパスツアーは、創立150周年(2032年)に向けた中長期計画「Waseda Vision 150」の中核戦略の一環として位置づけられており、学生の成長機会を提供する制度の一つでもある。
申し込みは大学ホームページを通じて受け付けていて、団体向けツアーや、授業期間中の土曜に行う定期ツアーなど、ニーズに応じた形式が用意されている。