サントリー美術館(東京・六本木)で7月2日、展覧会「まだまだざわつく日本美術」が始まった。2021年の「ざわつく日本美術」の第2弾となる展示会で、来場者の「心がざわつく」体験で、日本美術の新たな楽しみ方を提示している。会期は8月24日まで。
サントリー美術館の所蔵品をテーマごとに6章とエピローグに分けて紹介。江戸から明治にかけての着物や重箱、蒔絵、甲冑などが、「ぎゅうぎゅうする」「おりおりする」「らぶらぶする」「ちくちくする」など、ユニークな章タイトルとともに展示されている。
解説キャプションで作品の周囲を囲むなど、従来の美術展の枠を破る展示方法や、屛風が大胆に折り曲げられるなど、驚きを誘う演出で作品の細部に自然と目が向くよう工夫されている。
ミニ屛風を折ったり、刺し子模様に触れたりできる体験コーナーや、重要文化財「日吉山王祇園祭礼図屛風」の人物になりきるフォトスポットも設けた。
入館料は一般1,700円、大学生1,200円、高校生1,000円、中学生以下は無料。