2025年も早速暑い日が続きます。しかも年々真夏日の数が増えてきていて、地球問題化に対する意識が強まるというより、命を守る必要がある暑さです。とはいえ、それでも楽しみなイベントが多い季節でもある夏。今の高齢者の皆さんに、外出の際気を付けていただきたいポイントをお伝えさせていただきます。
まず、世代を問わず気になるのが、熱中症。介護を生業とする私も、数年前勤務中に熱中症にかかってしまった場面があり、同僚に迷惑をかけてしまったことを思い出します。
皆さんも熱中症対策で思い浮かぶのが、涼しい場所で過ごすことですし、こまめな水分補給だろうと思います。とはいうものの、高齢になるとエアコンの冷気は身体への負担が強く、水分も勢いで冷たい飲み物を飲んでしまうと、体調不良の一員になってしまうこともあります。
そこで、高齢者の方に多いのが、季節を問わない「厚着」です。若いころに比べて体温調整が不得手になり、かつ汗をかかなくなることも増えます。特に厚着のままで、外出をしてしまう場合は、熱中症を助長しているようなものなので、とても危険です。
望ましいのは、高齢者の周囲が適切な気温や室温に合った服装をしているか、見届けてあげることでしょうか。例えば室内だと、エアコンの冷気がトラウマになってしまっている高齢者も少なくありません。そんな時は衣服の着脱の支援と併せて、室温を今一度確認されてはいかがでしょうか。強い冷気は、現役世代であっても身体に負担が出てしまうものです。
ちょっとした工夫と注意が、夏の大きな事故を防ぎます。様々な楽しいイベントが多い夏だからこそ、気を付けたいものです。
寄稿者 猪股透人(いのまた・はやと)シーキューブ㈱ https://c-cube.life/