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郵船クルーズ、34年ぶりの新造客船「飛鳥Ⅲ」命名式を横浜港で開催

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郵船クルーズ(横浜市)は7月11日、34年ぶりとなる新造クルーズ客船「飛鳥Ⅲ」(52,265総トン)の命名式を横浜港大さん橋国際客船ターミナルに停泊中の船内で開催した。新造船の就航は1991年の初代「飛鳥」以来で、「飛鳥Ⅱ」(2006年就航)に次ぐ3代目。就航は7月20日で、同日から2隻体制での運航を開始する。

命名式は、船内の最新鋭ホログラフィックスクリーンやLEDスクリーンを備えた「リュミエール シアター」で行われた。郵船クルーズの西島裕司社長は、「1991年の初代『飛鳥』就航から34年。2006年の『飛鳥Ⅱ』から19年の節目に新たな客船を迎えられたことを光栄に思う。コロナ禍のさなかに建造契約を結んだこの船は、環境に配慮しつつ、快適で芸術性に富んだ空間を目指した。海陸一体となって“最幸の時間”をお届けしたい」と述べた。

続いて、中野洋昌国土交通大臣、山中竹春横浜市長、横浜銀行の片岡達也頭取が祝辞を寄せ、日本郵船の曽我貴也社長夫人の曽我多美子氏が命名を行い、シャンパンスプラッシュで船の安全航海を祈願した。

命名式後に開催されたキャプテンズパーティーで、「飛鳥Ⅲ」船長の小久江尚氏は、「4月10日にドイツで誕生した『飛鳥Ⅲ』が、約3カ月の航海を経て本日命名された。日本では古来より『3』は縁起のよい数字とされており、この船にも幸運と発展の力が宿ることを願う。初代『飛鳥』として活躍した船『アマデア』、そして『飛鳥Ⅱ』とも航路中に偶然遭遇できた。縁起の良さを背負って、日本のクルーズ業界の最前線を走っていきたい」と語った。

「飛鳥Ⅲ」は「お客様好みに広がる旅」をコンセプトに設計され、全381室がプライベートバルコニー付きの海側客室。蒔絵の人間国宝・室瀬和美氏による漆芸作品や、千住博氏のフレスコ画をはじめとするアート作品が船内各所に展示されている。展望大浴場「グランドスパ」や「ビスタラウンジ」、スポーツ設備も備えるほか、6つのレストランでは自由なスタイルで食を楽しめる。

また、日本のクルーズ船として初めて、D.P.S(船位保持制御システム)、POD推進器、LNG燃料対応エンジン、陸上電源対応装置を搭載。環境負荷の低減と持続可能なクルーズ実現にも取り組む。

初航海となる7月20日の「Maiden Voyage函館・小樽」では、7日間で北海道の2港を巡る。その後は日本一周や海外航路でのクルーズが予定されている。

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