神奈川県箱根町では、7月31日から8月5日まで、夏の恒例イベントが開催される。芦ノ湖を舞台に、連夜の花火大会と伝統の神事が行われる。
初日7月31日は、箱根神社の例大祭の宵宮として「湖水祭花火大会」が実施される。湖の守り神・九頭龍明神に赤飯を供える神秘的な神事「湖上の儀」に続いて、元箱根湾で約5,000発の花火が打ち上がり、まつりの幕を開ける。
翌8月1日には、箱根神社の創建1268年を祝う「例大祭奉祝花火大会」が開催され、約2,300発の花火が夜空を彩る。
8月2、3日は箱根園湾で「箱根園サマーナイトフェスタ納涼花火大会」が開かれ、両日とも約2,500発の花火が打ち上げられる。芝生広場でくつろぎながら観賞できる。2日は箱根神社から町内や湖上を巡行する「御神幸祭」、3日は駒形神社の「例祭」といった地域密着の神事が行われる。
4日は湖尻湾で「湖尻龍神祭花火大会」が開かれる。九頭龍神社本宮での龍神祭に続き、御神火船が湖上を巡行し、その後に約2,200発の花火が上がる。
フィナーレは5日の「鳥居焼まつり花火大会」。湖畔の鳥居をかたどった御神火が焚かれ、湖上に浮かぶ火影とともに約3,500発の花火が夜空を照らす。疫病鎮めの伝説に由来するこの行事では、厳かな献火行列も行われ、夏まつりを締めくくる。
また、箱根では8月16日に、お盆の送り火として、強羅温泉で「大文字焼」が実施される。山腹に浮かび上がる巨大な「大」の字は、直線の長さが108メートル、文字の太さは7.5メートルに達する。