東京都は、伝統的な匠の技や最先端のものづくり技術の魅力を紹介する「ものづくり・匠の技の祭典2025」を、7月25日から27日までの3日間、東京都立産業貿易センター浜松町館(港区)で開く。親子連れをはじめ幅広い層に向けた体験型プログラムや実演が行われる。入場は無料。
10周年を迎える今回は、東京都内外から90以上の団体が出展。会場では木工や印章彫刻、着物の仕立て、建具製作、和楽器演奏など、日本を代表する匠たちによる21種類の実演ステージが行われる。
黄綬褒章受章者をはじめとした一流の技能士たちが腕をふるう「匠によるステージ」では、伝統技法に加え、ジュエリー修復や建具の組み技、江戸時代から伝わるあんこうの吊し切りなどの高度な技術が披露される。
体験プログラムは、全体で100種類以上を用意。タイル貼り、鉋削り、和裁、板金加工、モザイクアート、だるま絵付けなどを子どもから大人まで楽しめる。全国からの出展者による伝統工芸の体験コーナーも設けられ、京都の指物や東京の彫金、佐賀の陶器絵付け、熊本の葦ペンづくりなど、地域色豊かなものづくりが会場に集結する。
若者向けステージでは、タレントのゆうちゃみさん(25日)、みやぞんさん(26日)、女優の星乃夢奈さん(27日)が登場。来場者とともに匠の仕事に挑戦するワークショップを行い、各日イベントを盛り上げる。
オープニングセレモニーでは、参加職人たちによる共同制作作品が披露され、祭典の幕を開ける。体験プログラムの一部は事前予約制となっており、公式サイトで受付を行っている。
開場は午前10時から午後6時(最終日27日は午後5時)まで。JR浜松町駅から徒歩5分。