■「価値を創造する」地域への転換点。
世界的に「サステナブル・ツーリズム(持続可能な観光)」への注目が高まる中、観光地経営は大きな変革期を迎えています。単なる誘客合戦から、地域全体で価値を創造し、経済的にも文化的にも、そして環境的にも持続可能な体制をいかにして築くか。この喫緊の課題に対し、東京都と東京観光財団が連続セミナーを開催します。
その第1回となる「持続可能な観光」セミナーが、2025年7月29日(火)に開催されます。テーマは「観光誘客から地域経営へのシフトに必要な地域体制づくり」。
特に注目したいのが、基調講演に登壇する株式会社東京山側DMCの代表取締役、宮入正陽氏です。
■異色の経歴で地域の課題に挑む、東京山側DMC・宮入正陽氏

宮入氏は、人材アウトソーシング、外資系生保、M&Aアドバイザリーという多彩なキャリアを経て、地域の課題解決をライフワークとする異色の経営者です。2021年に一般社団法人フォースウエルネスを創業し、"東京の山側"、多摩地域の豊かな自然環境を活かした探求型自然体験学習事業を開始。机上の空論ではない、現場に根差した課題解決の手腕で地域からの信頼を築いてきました。
そして2024年、アドベンチャーツーリズム事業の本格化を目指し、株式会社東京山側DMCを設立。まさに今、地域のポテンシャルを「持続可能な観光」という形で事業化し、経済的な成功へと導こうとしている実践者です。
今回の基調講演では、「経済的に持続可能な観光地作りに必要な視点と体制づくり」と題し、そのリアルな経験から得た知見を惜しみなく語ります。彼の歩みそのものが、今回のセミナーテーマを体現していると言えるでしょう。
■渋谷と多摩、東京の多様な顔から未来を議論するパネルディスカッション
パネルディスカッションには、ゲストスピーカーとして一般財団法人渋谷区観光協会の事務局長、小池ひろよ氏が登壇します。世界有数の観光都市「SHIBUYA」のブランディングを最前線で推進してきた小池氏と、東京の自然というローカルな魅力に光を当てる宮入氏。

「都市」と「自然」、「マス」と「アドベンチャー」。異なるフィールドで活躍する二人が交わす議論は、東京の観光が持つ多様な可能性と、これからの地域経営に不可欠な視点を示してくれるはずです。
本セミナーは、東京都内の観光事業者や観光産業に関わる全ての方にとって、自社の事業や地域の未来を考える上で、具体的なヒントとネットワークを得られる貴重な機会となるでしょう。

【開催概要】
イベント名:第1回「持続可能な観光」セミナー 観光誘客から地域経営へのシフトに必要な地域体制づくり
開催日時:2025年7月29日(火)10:00〜12:00
形式:ハイブリッド開催(会場参加 or オンライン参加)
会場:
<会場参加:定員30名> WeWork アイスバーグ(東京都渋谷区神宮前 6-12-18)
<オンライン参加:定員70名> Zoomウェビナー
参加費:無料
プログラム:
第1部 10:00〜10:10 基礎講習
「持続可能な観光に係る国際認証とその仕組みについて」
第2部 10:10〜10:50 基調講演
「経済的に持続可能な観光地作りに必要な視点と体制づくり」
講師:(株) 東京山側DMC 代表取締役 宮入 正陽 氏
第3部 10:50〜11:30 パネルディスカッション
講師・ゲストスピーカーによる対談形式の議論
ゲストスピーカー:(一財) 渋谷区観光協会 事務局長 小池 ひろよ 氏
第4部 11:30〜12:00 ワークショップ
※会場参加者のみ
申し込み方法:▼お申込みはこちら
※申込締切 2025年7月25日(金)まで
主催:公益財団法人 東京観光財団
お問い合わせ:「持続可能な観光」セミナー運営事務局(Tricolage株式会社)
TEL:03-6822-8580
メール:tcvb-st-seminar2025@tricolage.com
【今後の開催予定】
本セミナーは全4回の基礎講座と、より専門的なGSTC(Global Sustainable Tourism Council)の国際基準を学ぶ3日間の研修が予定されています。継続的な学びで、専門性を高めることが可能です。
- 基礎講座
- 第2回:2025年 9月10日 (水) 10:00〜12:00(予定)
- 第3回:2025年10月22日 (水) 10:00〜12:00(予定)
- 第4回:2025年 12月 4日 (木) 10:00〜12:00(予定)
- GSTC Sustainable Tourism Training Program
- 2025年12月15日(月)〜17日(水) 3日間(予定)
地域の未来を創る「持続可能な観光」へのシフト。その第一歩を、このセミナーから踏み出してみてはいかがでしょうか。皆様の積極的なご参加をお待ちしています。