日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)の3団体は8月28日、第9回「ジャパン・ツーリズム・アワード」の受賞者を発表した。
大賞の国土交通大臣賞は、長野県佐久市で酒蔵をリノベーションした宿泊施設を展開する「KURABITO STAY」が受賞した。蔵人体験を通じて地域文化の継承や地方創生につながっている点が高く評価された。
経済産業大臣賞には、阿寒バスや斜里バスなど交通事業者が連携する「ひがし北海道観光DXプラットフォーム」が選ばれた。広域連携によるデジタル基盤の共通化と二次交通の利便性向上が評価された。
観光庁長官賞には、愛知県立足助高校観光ビジネスコースの「高校生トラベルⓇ」を核とした人材育成や、熊本県のシークルーズによる「鉄路×航路」を活用した観光開発、富山県を海外向け高付加価値観光地として発信したwondertrunk&co.の3つ取り組みが選ばれた。
このほか、実行委員長賞にトルコ共和国大使館文化広報参事官室とターキッシュエアラインズ、UN Tourism特別賞にウズベキスタン国家観光委員会と認定NPO法人みちのくトレイルクラブが選出された。
応募件数は国内外から213件に上り、入賞を含め計45団体が受賞した。表彰式は9月25日にAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開かれる「ツーリズムEXPOジャパン2025愛知・中部北陸」の開会式に続いて行われる。