ハイアット ホテルズ コーポレーション、Kiraku(京都市東山区)、竹中工務店は9月11日、ラグジュアリー温泉旅館ブランド「吾汝 Atona」に特化した不動産ファンド「Atona Impact Fund」の最終的なファンド規模が総額220億円になったと発表した。
同ファンドは、2024年5月にファーストクローズを発表し、竹中工務店がハイアットとKirakuに加わる形で参画。その後、アラタマコーポレーション、クールジャパン機構、台湾のHumble House Hotel、三菱UFJ銀行などが出資に加わり当初の目標だった200億円を上回り、最終的に220億円規模へ拡大した。
「Atona Impact Fund」は、「吾汝 Atona」ブランドの旅館開発や改修に重点的に投資し、日本の地方部にある希少な観光資源を活かすことで、持続可能な観光開発と地域の価値向上を目指す。
「吾汝 Atona」は2022年に設立され、国内外の旅行者をターゲットにした新しい形の温泉旅館の展開を計画している。客室数は30〜50室程度とし、温泉や地産食材を活かした料理、ウエルネス体験、地域ならではのアクティビティを提供する。開業予定地としている由布、屋久島、箱根の3地域でに加え、今後は全国規模で拡大を目指す。