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白鷺の舞う世界遺産~お色直しの姫路城・兵庫県姫路市~ニッポンを歩こう140

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姫路城は、現存する12天守の一つである。また、1993年に法隆寺と共に日本初の世界遺産登録をされた国内を代表する城郭だ。南北朝時代1346年に築かれたと言われる。そして、白漆喰で塗られたお城は、別名白鷺城(はくろじょう、しらさぎじょう)と呼ばれている。城内多くの建造物が、国宝・重要文化財に指定されている。

姫路を中心とする播州路は、古来から山陽道の交通の要衝だった。そして、戦国時代には信長や秀吉による全国統一のため、本格的な城郭への拡張が行われた。また、関ヶ原の戦いが終わると、治世する池田家が今日の姿に大規模改修を進めた。

時代を経て、太平洋戦争中には、2度の空襲で焼夷弾が大天守最上階に落ちる。しかし、幸運にも不発弾となり焼失を免れている。1956年から1964年までの「昭和の大修理」、そして、2009年から2015年の「平成の大修理」が行われ、今の白鷺が飛び立つような姿を見せてくれるようになった。

姫路駅に降り立つと、真正面にそびえ立つ姫路城。化粧直しを終えたばかりの姿は、くすみも何もない真っ白だった。当時、その白さは、「違和感を覚える」と酷評されていた。大修理から10年が経ち、今では夜間ライトアップも行なわれている。そのため、夕刻に山陽新幹線が姫路駅を通過する際、落ち着いた色合いになった白鷺が見える。やはり、日本を代表する名城は素晴らしい。

(2015.10.10.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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