東京都は10月15日から12月10日まで、羽田空港第3ターミナルの出国エリアに、江戸東京の伝統ある技や老舗の産品に特化した期間限定のポップアップストアを開設する。東京を代表するブランドを国内外に発信する。

会場はターミナル3階にある「JAPAN MASTERY COLLECTION」プロモーションスペースで、国際線搭乗者が利用できる出国後エリア。店舗では、都が「東京の宝」と位置付けるモデル事業者の約400アイテムを販売する。ファッションアイテムや食品、ライフスタイルを彩る逸品が揃う。製品制作に用いる道具類の展示も行い、伝統の背景にある技を知ってもらう。

参加事業者は37社。江戸切子や江戸組子といった工芸の名店から、千疋屋総本店、にんべん、山本海苔店といった老舗の食関連企業まで幅広い。セイコーウオッチやポータークラシックなど現代的なブランドも加わり、東京ならではの多層な文化を体現する。

都は「旅行者に東京の魅力を伝えるとともに、訪れた記念として持ち帰ってもらいたい」としており、空の玄関口から世界に向けて伝統と革新が融合した東京ブランドを発信する。